人は、なぜ他人を許せないのか? 読書記録 まとめ
人は、なぜ他人を許せないのか? 読書記録 まとめ
人は、なぜ他人を許せないのか?
中野 信子(なかの のぶこ)【著】
本書のタイトルにある『他人』とは、日常出会うことのないSNS上の誰かのことを指しています。
自分の日常生活とはかけ離れた場所にいる『誰か』をなぜ許せないのか?について書かれている本書。
許せない理由として、『正義』が関係しているようです。
正義とは何か?について考えるきっかけになる本でした。
正義の下に行われる行いは、本当に解決へとつながるのか?
そもそも、なぜ正義をもとに行動をするのか?そこには正すこと以外に動機が存在するようです。
本書を読んで1つ感じたことは、ネット社会の可能性でした。
正義の下に誤りを断罪し、正そうとする現状。そこへ疑問を投じた本書が生まれたということは、正義の先が見えてきたということだと思います。
許せないから、共存の道へ。
日々、他人に怒りを覚え、心おだやかに過ごせない。
そんな人の心に平穏を迎えるヒントとなる本だと思います。
もくじ
第1章 ネット時代の「正義」―—―他人をつるし上げる悦び
第2章 日本社会の特殊性と「正義」の関係
第3章 なぜ、人は人を許せなくなってしまうのか
第4章 「正義中毒」から自分を解放する