本を訪ねる

読書は自分を知る旅

正義について考えてみる。/人は、なぜ他人を許せないのか?を訪ねる1

正義とは何か?

 今回読んだ本は、正義について語られていました。

 

 読みながら、正義について考えてみました。

 

 正義というと、「勧善懲悪」という言葉が思い浮かんできます。

 

 勧善懲悪というと、「悪を懲らしめる」ということですね。時代劇や、子供向けのアニメに、「勧善懲悪もの」って多いような気がします。

 

 話しの中で、悪者が悪事を働いている様子を見た後、正義の味方が悪者を懲らしめるシーンは、すごく爽快で気分が晴れやかになる気がします。

 

 正義は人を気持ちよくさせる側面がある。

 

  本書には、相手に正義の制裁を加えることで、脳内に快楽物質『ドーパミン』が放出されるとあります。

 

 悪を懲らしめると、快楽を得られる。

 

 正義とは、快楽の側面もある。

 

 そう考えると、「正義は、場合によっては、エンターテインメントでもある」と言えるのかなと思いました。

 

 正義で得られる快楽が、物語上のものなら、なにも問題ないように思いますが、現実に起こるものに対して、『娯楽としての正義』が下されるとき、それはもはや『正義』とよんでいいのだろうか?

 

 正義とは、正しき行いである。

 

 正義とは、誰かを助けることである。

 

 正義とは、誰かを罰することである。

 

 正義とは、エンターテイメントである。

 

 正義とは、爽快感である。

 

 正義を振るうとき、「その正義には何が秘められているのか?」を考える必要がある。

 

 「正しい」と確信したときこそ、気持ちを1歩下げるようにしたいと思いました。

 

 「正しきおこない」は、「間違ったおこない」とかみひとえ。

 

 本を巡る旅におつきあいいただき、ありがとうございました。

 

 今回は、「正義」をテーマにした本を読みました。

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人は、なぜ他人を許せないのか?

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人は、なぜ他人を許せないのか? [ 中野信子 ]

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