想いが伝わる。魅力を知る。/王様ランキングを訪ねる1
想うことの素晴らしさをしるマンガ
今回は、マンガ『王様ランキング1~3巻』を読んでの感想です。
王様ランキングは、耳が聞こえず、しゃべることもできない、ちからもない王子さまボッジが主人公。
王様ランキングという格付けのある世界。
王様ランキングとは、『高名な騎士を多く従え、国民が多く町が発展している。なにより、王様自信が勇者のごとく強いこと!それらを条件に各国の王様をランキングしたものである』と1巻の冒頭にあります。
主人公のボッジ王子は、亡き母と『世界一立派な王様になる』ことを約束します。
さて、ボッジ王子は世界一立派な王様になることができるのでしょうか?
1から3巻を読んでみての感想として、登場人物それぞれが魅力的に感じました。
ボッジ王子は、第1王子で、弟が1人います。
第2王子のダイダです。そしてダイダの母で、ボッジにとって継母のヒリング王女がいます。
継母というと、童話などでは、意地悪というイメージが強いように思います。そしてその実の子もそうだったりします。(シンデレラのイメージが強いのかもしれません)
ボッジに冷たい態度をとるヒリング。
ボッジをダメな兄だと見下すダイダ。
そんな二人も読み進めるうちに、隠されている想いや考えを知ることで、なんだか憎めない、ともすると、好感を持てる部分が見つかったりします。
ボッジにたかってくる影の一族のカゲ。彼の生い立ちや、ボッジのことを知っていくうちに、心境に変化が生まれその後にボッジへ想いを伝えるシーンはすごく感動しました。
ほかにも、ボッジの剣術指南役のドーマス、ダイダに剣術を教えているベビンなど、どの登場人物の思惑や想いもしっかり描かれていて、魅力的です。
どんな人でも背景には、様々な物語があって、そこから生まれる想いがある。
それが見えることで、魅力を知り、応援したくなるのだと思いました。
誰にだって、想いを生む物語がある。
本を巡る旅におつきあいいただき、ありがとうございました。
今回の読書は、マンガ『王様ランキング』の1~3巻です。
王様ランキング
十日 草輔(とおか そうすけ)【著】
価格:572円 |