強がりや損得勘定は、生きづらさになる
人間関係で一番でいることは必要ない
今回は
心配事の9割は起こらない
第四章『人間関係が驚くほどラクになるヒント いい縁の結び方、悪い縁の切り方』の読書感想になります。
心配事の9割は起こらない
枡野 俊明(ますの しゅんみょう)【著】
譲る・与える・お互い様
誰よりも強くあろうとすること、一番であろうとすることは、生きづらさを感じる原因になる。譲ること、与えること、お互い様でいることは、人生を生きやすくする。
誰よりも幸せでありたい。そう願えば、どうしても他者と自分を比較してしまいます。どうすれば、相手よりも幸せでいられるかばかりを常に考えた結果、自分の足りない部分が目につき、不幸感を生み出してしまいます。
不幸感を感じてしまうと、失うことに恐怖が芽生え、あらゆることを損得勘定で判断してしまいかねません。「これは、得をするからやる」「これは損をするからやらない」という具合に「得か損か」基準で物事を決める。そうなってくると、人間関係にも影響を及ぼします。「上司の言うことを聞くのは、得だから聞いておこう」「部下の手柄は、自分にとって損だから手伝わないでおこう」など損得勘定が考えから行動に出てきてしまいます。そういった行動は、周囲から見てもわかりやすいので、「あの人は、自分のことしか考えていないから距離を置こう」となってしまい、孤立することになります。
誰よりも得(幸せ)でありたいと願った結果、周囲から誰もいなくなる。
誰よりも一番でいたいというのは、誰とでも勝負する世界に生きるということ。それでは、心休まることなどなく、人間関係が辛いものになってしまいます。
人間関係をラクにすることとは、他者と協力する世界に生きるということ。協力するとは、時には譲り、与えること。そして譲られ、与えられるということ。お互い様の精神で生きていくこと。
相手に譲る、与えることで、豊かな自分に気が付ける。豊かな自分でいられるなら相手の幸せも「良かったね」と祝福できる。自分自身とその周りの人の出来事に幸福感を見つけられるようになる。
幸福感を感じられると、相手から譲られた時や与えられたときに、感謝の気持ちを持って受け取ることができるようになる。反対に、自分が一番になりたいという感情でいたなら、相手から譲られること、与えられることは、より自分をみじめに感じてしまい不幸感が増していくはずです。
人間関係をラクにするには、我先に進もうとするのではなく、譲る、与える、お互い様の精神で生きた方が良い。
第四章を読んでいて思いました。
第四章『人間関係が驚くほどラクになるヒント いい縁の結び方、悪い縁の切り方』より
持ちつ持たれつ、なんとかうまくやっていく。それこそが人間関係を円滑にする「知恵」であり「コツ」です。
さいごに
第四章では、「人と人との縁」についてや、「人と人とのかかわり方」について説かれています。
人間関係に疲れを感じるという方は参考にしてみるのも良いと思います。
今日、誰かに何かを与えたり譲ったりしましたか?
その時、どんな気持ちでしたか?
きっと心が温まるような感覚があったのではないでしょうか?
同時に、相手も幸せを感じたはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ホンヨミで、譲り合える豊かさを見つけよう。
心配事の9割は起こらない
第三章の読書感想↓
心配事の9割は起こらない 減らす、手放す、忘れるーー禅の教え (知的生きかた文庫) [ 枡野 俊明 ] 価格:748円 |