本を訪ねる

読書は自分を知る旅

いまを知るは、足るを知る

すべては「いま・ここ」にある

 今回は

 心配事の9割は起こらない

 第五章『「悩み方」を変えると、人生は好転する お金、老い、病気、死……について』の読書感想です。

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心配事の9割は起こらない

枡野 俊明 (ますの しゅんみょう)【著】

いまを知ることから始める

 悩みや心配事というのは、心のありようで、減らすことができる。

 

 いまここにあるもので、自分を幸せにしてくれているものや、支えてくれている人達、現在の環境下で恵まれているものを、しっかり感じるように生きる。そうすることで、「案外、自分は恵まれているんだな」と思えるようになってくる。

 

 足るを知る。いま、自分にあるものを知ることで、不足感から解放される。

 

 不足も足ることも、状況や環境から決まるものでは無い。自分の心で見定めることができるもの。結局は心のありようなのだと考えられる。

 

 お金も、最低限の生活ができれば足りると考える人もいれば、どんな贅沢を極めてもまだまだ恵まれていないと考える人もいる。

 

 老いに関して、知識や経験をたくさん積むことで、より良い生活を送る知恵が増えると考えて、年を取ることに前向きに向き合う人がいる。反対に体力の衰えや、若かった頃にできていたことができなくなっていくことに、不安や焦りを覚える人もいる。

 

 どの考え方も、いまの状況は変わっていない。違いがあるとすれば、足るを知るか、不足を知るかの違いなのだ。

 

 いまを知ることから始まり、いま足りているものに意識をフォーカスする。

 

 それが、いまここにはない、もしくは起きていない、心配事や悩みを減らす方法だと第五章を読んでいて感じました。

第五章『「悩み方」を変えると、人生は好転する お金、老い、病気、死……について』より

 どんなに偉くなっても、起きているときは、半畳分のスペースで十分、寝ているときでも一畳分あれば事足りる。天下人になったとしても、一回の食事で食べられるのは、せいぜい米二合半でしかない

さいごに

 第五章では、お金や年を取ること、老い、恋愛に夫婦、親子、そして、死や最期といった誰しもが悩むことに対しての「悩み方」について説かれています。

 足るを知ることがどの悩みに対しても根底には、必要な考え方だと感じました。

 

 いま、自分にあるものは、なんだろうか?

 不安感がある人は

 一度、立ち止まり、いまを知ることから始めよう。

 いまを知り、足るを知る。

 足るを知れば、不安感が減った気がしませんか?

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 そして、本書『心配事の9割は起こらない』の読書感想は、これで最後となります。

 各章の読書感想を読んでいただいた方、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 ホンヨミでいまを知り、足るを探そう!

 

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