役に立っているという自覚はやり抜く力を強くする/やり抜く力を訪ねる8
役に立っているということを忘れずにいよう
「天職との出会いは、完成したものを見つけることではありません。受け身の姿勢ではなく、自分から積極的に行動することが大事です。たとえば清掃員でもCEOでも、職業に関係なく、どんな人もつねに自分の仕事を見つめ直して、問いかけることはできるはずです。この仕事はどんなふうに、ほかの人びととつながっているだろう?世のなかの役に立っているだろうか?自分のもっとも大切な価値観を表しているだろうか?」
やり抜く力 第8章「目的」を見出すより。
やり抜く力
アンジェラ・ダックワース【著】
神崎 朗子(かんざき あきこ)【訳】
今日、取り組んだ仕事は、誰かの役に立っているだろうか?
常に誰かのために役立っているんだという自覚があるか?と言えば、ありますと言える自信はない。
仕事は日常の一部。最初は特別に感じていても、慣れてくれば、深く考えずに流れ作業的にこなしていくなんてこともある。そうなってくると、人の役に立っている。社会に必要とされている。興味があって始めたということも忘れがちになる。
慣れることで、取り組んでいることの意義が見えなくなる。そうなるとやり抜くことが難しくなると今回の読書では感じた。
人の役に立ったと感じたときは、誰もが、「もっと頑張ろう」とやる気になるはずだ。
だからこそ、いつも忘れてはいけない。
今日も、誰かの役に立っていたということを。
本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。
以下は、与えるをテーマにした本の読書記録。
GIVE&TAKEの著者、アダム・グラント氏の研究が、やり抜く力の第8章で紹介されている。『与える』という行動も『やり抜く力』のヒントになるかもしれない。