本を訪ねる

読書は自分を知る旅

競争よりも向上を

誰かの良いところに自分の価値を置かない

 今回は

 心配事の9割は起こらない

 第三章『「競争」から一歩離れると、うまくいく 人は人、私は私、という考え方』の読書感想になります。

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心配事の9割は起こらない

枡野 俊明 (ますの しゅんみょう)【著】

相手の良し悪しよりも自分の向上に目を向ける

 第三章を読んで、競争することよりも自身と向き合い、向上することが大切なんだと思いました。

  競争とは、相手と自分を比較し、優劣をつけることになります。

 優劣をつけるということは、競争相手の能力の中に自分の能力の良し悪しを見出すということです。

 比較の中の良し悪しに自分の価値観を見出すとすれば、比較する相手次第で、自分の能力が決まってしまいます。

 

 相手が自分より優れていると感じれば

 自分は劣っているということになる。

 

 相手が自分よりも劣っていると感じれば

 自分は優れているということになる。

 

 比較する相手が変わっているだけで、自分の能力はいつまでたっても同じ。

 

 競争は誰かを追い抜くと自身の能力が向上したように感じるかもしれませんが、相手の能力が変わればそれに左右されます。

 

 追い抜いたからといって、相手の不調が原因なら、実際のところ自身の能力が向上したわけではないということです。

 

 そこで、自身の能力を向上させたい場合。

 いたってシンプルに「いま」の自分自身と向き合うことが大切なのです。

第三章『「競争」から一歩離れると、うまくいく 人は人、私は私、という考え方』より

 もちろん、競争は自分を高めるモチベーションになります。

 しかし、同時にすべての価値観が「勝ち」「負け」だけになって、同期の彼に勝ってすっかり有頂天になったり、成績が振るわないとひどく落ち込んだり、といった心の動揺や、一喜一憂にいつも振り回されることになります。競争には間違いなくそうした側面があります。

さいごに

 第三章では、競争社会に生きている現代人だからこそ必要だと思える考え方が紹介されています。

 

 「感謝」や「任せること」など、相手を信頼すること、敬うことの大切さ。

 上手くいかない時の考え方などなど。

 どれも競争、比較をしてしまいがちな現代に必要な考え方だと思います。

 

 今日、誰かに勝ちましたか?それとも負けましたか?

 自分が調子が悪かっただけかもしれません。

 はたまた相手の調子が悪かったのかもしれません。

 どちらにせよ、今日の努力は自身の能力を向上させたに違いありません。

 「優劣」「勝ち負け」は関係ありません。

 関係あるのは自身と向き合ったこと。

 そう思います。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 ホンヨミで、自身の本質と向き合おう!

 

 心配事の9割は起こらない第二章の読書感想↓

raikuhon.hatenablog.com

 

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