本を訪ねる

読書は自分を知る旅

自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくるを読む①/目標と価値を分けてみる

やりたいことに含まれる目標と価値

 やりたいことはありますか?やりたいことには目標を持っていたり、自分の価値が含まれていますか?今回の読書は、目標と価値について気づきのある読書でした。

本日の本

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自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる

ラス・ハリス【著】

岩下 慶一【訳】

歩くヒントになるコトノハ

 あなたが理想の仕事に就きたいとしよう。これは目標だ。仕事を得た瞬間、目標は達成される。だが、あなたが効果的、効率的、生産的でありたいと思うなら、仕事に没頭し、やっていることに集中したいなら、あるいはオープンで親しみやすく、他者を気遣う人間になりたいのなら、それらは価値であって目標ではない。それは生涯を通してのあなたの行動を決めるものだ。

目標は点、価値は線

 本書には、価値は方角で、目標は場所と例えられています。方角はどこまでいってもたどり着くことはなく、場所はそこへ着いてしまえば旅は終わります。自分のもっている価値というものは、どんな場所に居ても存在し続けるもの。目標はその場所にたどり着けばその場所は目標ではなくなり、別の目標が現れる。

 

 やりたいことには価値と目標が含まれているようです。やりたい仕事にも目標と価値が存在する。例えば、目標が『教師になる』で、価値が『誰かの成長に携わりたい』だとします。

 

 本書のように、やりたいことを考えた場合。仮に『教師になる』という目標地点にたどり着けなくても、価値である『誰かの成長に携わりたい』という方角に向いて歩くことはできるのです。

 

 どんな職種、企業でも、新人の育成というものは存在します。どこに居ても『誰かの成長に携わる』ことはできるのです。目標にしていた点をそれてしまっても、価値という線はその方向へ引き続けることがでます。

 

 目標にしていた点から外れて、気落ちした時。やりたいことを目標と価値に分けてみる。そして価値に向いて歩いていくことは可能か自問してみる。それが自信を見失わない方法だと今回の読書では気づきました。

 

 やりたい仕事に関して、『やりたい仕事』という目標と『なぜそれをやりたいか』という価値を分けて考えてみる。それは必ずしも仕事でなくてはならないのか?が見えてくると大切にしている価値を活かす方向性が見えてくるような気がします。

 

 反対に目標が叶ったとき、『やりたいこと』という目標が消えてしまう。「昔はあんなに好きでやっていたのに今は苦痛に感じる」など、以前のようにやる気や希望が見いだせないなら『なぜやりたいのか』という価値を振り返ってみることが良いと感じます。価値の方角からずれて歩いている可能性があるからです。

 

 やりたいことが叶っても、叶わなくても。目標という点にとどまることなく、価値という方角を確かめながら歩くことが大切。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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