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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだらを読む⑨/信念を置ける場所こそ居場所になる

 信念の置ける場所

 曲げられない信念を持っていますか?今回は信念について考える読書でした。

本日の本

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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら

岩崎 夏海(いわさき なつみ)【著】

歩くヒントになるコトノハ

「そもそも、隼人くんには『プライドが高い』という『背骨』があったの」

「背骨——って、信念のことね。私にとっての『正しさを曲げられない』というやつか」

信念が生きる場所

 住む場所で絶対にこれだけは譲れないというものはあるだろうか?例えば、職場が近いことや、コンビニが歩いて5分ほどのところにある。車の通る道路沿いではなくすこし奥まった静かなところ。都市部、もしくは地方であったり、地元。家賃いくら以内。人によって住む場所に譲れない部分というものは大なり小なりあるはずです。譲れない部分が満たされているとき、住んでいて「快適だ」と感じることができて、自分が自分らしくいられる居場所だと思うはずです。

 

 それは、物質的な「場所」だけではなく、精神的な「心の置き場所」でも言えるものだと、今回の読書では気づきました。

 

 譲れない信念の置ける場所こそが、自分の居場所になる。譲れない信念というものはどんな状況においても、大きなチカラを発揮する。信念のチカラは、良い方向にも、悪い方向にも突き進むための原動力となる。

 

 悪い方向というのは、周囲の人たちと衝突して孤立したり、望んでいないはずの結果につながってしまうといったトラブルのある道です。

 

 譲れない信念は言葉通り、譲らないのではなく譲れない。本人にとっても理解していても、どうにもできないモノ。性質のことです。

 

 反対に、良い方向につなげることができれば、諦めないチカラ、困難に立ち向かうチカラになると考えられます。譲れない、曲げられないということはまっすぐに突き進むことしかできないからです。

 

 『丁寧に仕上げる』という信念を持っていれば、スピードを求められる環境では、「作業が遅い」、「のんびりしている」など、『丁寧さ』が評価されたとしても他のデメリットが際立ってしまう。反対に『早く仕上げる』という信念のもと、量よりも質を求められる環境にいれば、『量をこなす』ことに一定の評価を受けたとしても、「雑さ」、「いいかげんさ」が際立ってしまう。

 

 『丁寧さ』を信念に持っている人にとって、『速さよりも丁寧な仕上がり』を求められる職場環境は、きっと快適な居場所になる。『多少雑でも早い仕上がり』を求められる職場環境なら『速さ』を信念に持っている人には気持ちよく仕事のできる居場所になる。

 

 譲れない信念を安心して置ける場所。それが『快適な居場所』になる。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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