本を訪ねる

読書は自分を知る旅

環境・文化のチカラは自分のチカラになる/やり抜く力を訪ねる12

環境・文化のチカラが自分のチカラに変わる

私がおおいに興味を持っているのは、「文化には長期的に私たちのアイデンティティを形成する力がある」という考え方だ。長期的に条件がそろえば、自分が所属する集団の規範や価値観は、やがて自分自身の規範や価値観になる。自分の一部となり、つねについてまわる。集団の流儀や信念だったものが、自分自身の流儀や信念になるのだ。

やり抜く力 第12章 まわりに「やり抜く力」を伸ばしてもらうより。

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やり抜く力

アンジェラ・ダックワース【著】

神崎 朗子【訳】

 

 環境や文化が、ときには自分自身のちからになる。

 

 生まれ育った国や土地、多くの年月を過ごした母校、長く務めた会社。その場の環境・文化にあるルールや価値観が、自分の一部になると本書にはある。

 

 生まれ育った土地の素晴らしいとされる部分について、誇りをもっているという人は、多いのではないだろうか。そしてその素晴らしいとされる部分について、自分自身もそのように振る舞うということもあると思う。

 

 学校や会社にも、ここが素晴らしいと多くの人が感じる場所があるとすれば、その素晴らしさを在学、勤務している人は自身もそうであるかのように振る舞う。もしくはそう在りたいと願い努力するというは分かるような気がする。

 

 これまでを振り返れば、今まで過ごしてきた場所のルールや価値観が自分のものになっているということはないだろうか。

 

 ときとして、人は過ごした場所のちからを、自分のちからに変えて進む。

 

 本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。

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