本を訪ねる

読書は自分を知る旅

ハートフルネスを読む④/「ひと」と「ひと」の境界線を越えて良好な関係を築く

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境界を越えたつながり

 「みんなはひとりのために」

 「ひとりはみんなのために」

 そんな言葉を誰もが

 聞いたことがあるのではないでしょうか。

 「ひと」と「ひと」の境界線を

 越えた言葉だと思います。

 

 今回の読書は

 「ひと」と「ひと」の

 境界線について

 新たな気づきがあった

 読書でした。

本日の本

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Heartfulness

(ハートフルネス)

ティーヴン・マーフィ重松【著】

島田 啓介(しまだ けいすけ)【訳】

歩くヒントになるコトノハ

 仲間としての人間すべてから私たちを分離する壁を打ち破る強力な力は、ワンネス(ひとつであること)の真理です。

「違い」で壁をつくるか「似たもの」で輪を作るか

 今回の読書では

 「ひと」と「ひと」との境界線について

 考えさせられました。

 

 本書には著者が子供の頃に経験した

 人種間での

 「仲間」である者と

 「仲間」ではない者の

 話が書かれています。

 

 そこには人種を用いて

 「ひと」と「ひと」との間に

 境界線が作られています。

 

 その境界線は

 互いに共感することを妨げて

 良好な関係をつくることを

 阻害してしまいます。

 

 違いを感じることは

 ほかのものを用いても起きると

 考えられます。

 

 宗教観や

 生まれた地域。

 

 明るく活発で社交的なグループと

 大人しく落ち着いた内向的なグループ。

 

 境界線は数多くの物で

 作ることができます。

 

 境界線はグループの

 または、ひとりひとりの

 違いを際立たせます。

 

 ハートフルネスでは違い以上に

 似た部分があることを

 基盤とするとあります。

 

 人種が違っていても

 異なった宗教でも

 どんな性質な人でも

 幸せに感じる部分に

 似たもの、同じものはあります。

 

 家族や友人、恋人と過ごす時間

 趣味に没頭する時間など。

 

 悲しいと感じる部分も

 おそらく似たところ、同じところは

 あるでしょう。

 

 似たもの、同じものから

 違いへ向けて出発する。

 

 そうすることで

 違いを違いとして認め

 根本的な部分に同じものがあることから

 共感することができる。

 

 アウトドア派の人が実際に

 山や海に出かけて

 連なる山々や水平線の向こうに

 思いを馳せるように

 インドア派の人が

 読書やゲームなどを通して

 物語の世界に思いを馳せる。

 

 一見やっていることは違いますが

 根本的な部分では

 好奇心を満たしたい

 新たな経験をしたいという想いは

 同じではないかと考えます。

 

 表面上からみていると

 違いに感じることも

 心の根底は似ているもの。

 

 違いを見て

 境界線をつくるのではなく

 似かよった部分をみつけて

 共感する

 相手の目線から価値観を見るようにする。

 

 それが「ひと」と「ひと」との

 境界線を越えて

 良好な関係を築く方法なのだと

 学びました。

 

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 最後まで読んでいただき

 ありがとうございました。 

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