誰がための心か/放っておく力を訪ねる3
あなたはあなたでいていい
「みんなそうさ」
「今の流行り知らないの?」
「あなたってそういうところあるよね」
みんながそうだとして、今の流行りがそうだとして、あの人がそういったとして
僕たちはどうすればいいのだろうか?
本日の読書
みんながそうしているとしてどうするか
今日、どんなことにどのくらい感情を揺らしただろう。
どのくらい感情を揺さぶられただろう。
今回の読書の内容は、物事に対して反応することを手放そうといったものでした。
本書にあるように、「みんながそう言っていた」と言われれば、世界が出した答えのように思えてならないですが、実際のところ『みんな』の規模というのはあいまいです。
人それぞれに、様々な立場があります。全員が同じ答えになるというのはなかなかにないものです。
「みんながそうしているから、自分もそうしなくちゃいけない」というのは、幻想と言えるのかもしれません。その幻想を手放すのは勇気の要ることかもしれません。それでもその幻想に惑わされる必要があるのか考える価値はあると思います。
「流行り」についても、みんながそうしているからという理由でそうする必要があるでしょうか?
「流行り」といっても必ずそれが「自分に合っているもの」とは限らないと思います。試す価値というのはあるかもしれませんが、自分に合わないと思うものを無理して続ける必要はないはずです。
「流行り」がどうして生まれたのか?を辿っていくと、多数の人に受け入れられて自然に流行った以外にも、「世の中に流行らせたいと考えている何か」が存在していて意図的に流行らせた可能性もあります。
「今年は○○がトレンド」
「流行に乗り遅れないために○○をしよう」
そして、流行りは一時的な物。流行りは栄て廃れます。無理に合わせても次の流行りに乗らなければならないとしたら、その流行りにどれだけ自分の時間や価値観を費やせるでしょう。
みんなや大多数以外にも、誰かに合わせて自分の心を消耗させてしまうなんてこともあります。
「あなたってこういうところあるよね」
それは、好きな人合わない人関わらず、かけられる言葉でもあります。
しかし、そう言われたからと言ってその通りに振る舞う必要があるでしょうか?
その言葉に反応して、イラついたり、嫌な気持ちを持つ必要があるでしょうか?
本書を読んでいて、無理にその決めつけに従ったふるまいをしなくてもいいと感じました。
よく聞き、考え選択する
ただ1つ気を付けることとして、「なんでも自分勝手にしても良いというわけではない」ということです。
本書では、自分の視点からだけではなく、別の視点からも見てみることや自分の内面にある嫉妬からの言動などにも目を向けるようにとあります。
かならずしも、自分が正しいということはないというのは確かにそうだなと納得しました。嫉妬する器の小ささも誰しもが持っているものだと思います。
「みんな」や「あの人」や「流行り」といったものに「合わせる」のではなく、一度受け入れる。試してみる。そして自分に合っているかを感じてみる。そして最後は自分で選択する。それが大切なことなのかもしれません。
あなたの心は誰のもの?
みんなから「あれはいい」
社会から「いまはこうだ」
あの人から「あなたはいつもこうだ」
と言われても
他でもない
あなたの心なのだ。
素直に感じるままに
あなたでいよう。
本を巡る旅にお付き合いいただきありがとうございました。