本を訪ねる

読書は自分を知る旅

ぐるぐるストップ!/放っておく力を訪ねる4

「いま、ここ」に旗を立てる!

 未来に不安を感じて、その不安がずっと頭の中を駆け巡る。

 

 あまりいい想像ができない。悪くなるイメージが頭から離れない。

 

 嫌なうわさを聞いてしまって、ずっとモヤモヤしている。

 

 未来、想像、うわさ話。

 

 今、自分が居るところはどこでしょうか?

本日の読書

f:id:raiku8:20220217154823j:plain

放っておく力

枡野 俊明(ますの しゅんみょう)【著】

それは「今、ここ」で起きていることか?

 今回は、僕がいままで読んできた本によくある「マインド・フルネス」的な内容が印象的でした。自分が興味を惹かれるからでしょうね。

 

 生活していくうえで、将来の不安や、これをこうすると後で大変なことになるんじゃないか?とか、「あの人がこう言うことを言っていたよ」といった不確定なうわさ話ってありふれているように思います。

 

 でも、それって「今、ここ」で起きているわけではないんですよね。

 

 そう、「今、ここ」には何も起きていないんです。

 

 「このまま行くと将来大変なことになる」

 

 本当かな?

 

 これをこうすると後で大変なことになる。

 

 本当かな?

 

 「あの人がこんなことを言っていたよ」

 

 本当かな?

 

 「今、ここ」で、いくら考えてもその真実にはたどり着けない。だって「今、ここ」で起きていないのだから…。

 

 なぜそんな不安を感じるのだろう。

 

 不安を感じたくなくて、未来の予想や想像、うわさ話に向き合っているというのに、「今、ここ」に不安を作り上げてしまっているじゃないか。

百聞は意見に如かず

 「今、ここ」にないはずの不安を作り上げて、不安を感じてる。これはよくあることだと思うんです。

 

 同じ不安について、ぐるぐるぐるぐると考えてしまう。

 

 著者はそんなときは、負の思考を強制的に終了するようにしようと本書で語っています。ずっと同じ考えに囚われているのは、思考が止まっているのと同じだからだそうです。確かにずっと同じ考えに囚われているのは、思考が止まっていることと変わりないのかもしれません。

 

 そんなときは、立ち止まって「今できること」をやってみる。

 

 行動することで、次の方向を指し示す『みちしるべ』が見つかる。

 

 「行動するのが怖い」よくわかります。よくあります。

 

 でも、考えてみると「今、ここ」にその恐怖はないはずです。

 

 今回は大切なことを再確認できた読書でした。

 

 ありもしない不安に惑わされて道に迷ったときは

 

 そこに旗を立てよう。

 

 「自分は、今ここにいるぞ!」って

 

 自分に知らせよう。

 

 その場所に不安はあるかい?

 

 本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。