本を訪ねる

読書は自分を知る旅

やりたいことと、やる必要のあること/つい顔色をうかがってしまう私を手放す方法を訪ねる6

まずは、必要なことから満たす

 今回の読書では、「やりたいこと」と「やる必要のあること」の違いを考えるきっかけになりました。

 

 例えば、休日に「やりたいこと」があるとします。

 

 休みに、どこか遠くへ出かけて気分をリフレッシュしたい。資格をとるための勉強をしたい。家を大掃除したい。何か新しいことをはじめたい。

 

 ところが、「やりたいこと」があるはずなのに、気が付けば何もせずに、ベッドに転がって半日が過ぎていた。

 

 「やりたいこと」をしなかったとき、人は、どう考えるでしょうか?おそらく「時間を無駄にした」や「自分はなまけものだ。ダメダメだ」と後悔することが多いはずです。そして、気分が落ち込んだまま平日へと進んでいく。

 

 「やりたいこと」ことは、いま必要なことだったのか?

 

 「やりたいこと」があったとしても、体や心が疲れているとしたら、どうでしょうか。体でも心でも、疲れていると「なにかをしたい」とは、思えないはずです。

 

 実は、ベッドに横たわっていること、ボーっとスマホで動画やSNSをみることが、体と心に「必要なこと」だったと考えることもできるのではないかと、今回の読書では感じました。

 

 体を動かさなければ、体を休めることができます。

 

 ボーっと、深く考えずに、面白いもの、興味のあることを見ることで、思考力を休めることにつながっているかもしれません。

 

 「休日なのに、何もできなかった」と休日の終わりごろに感じてしまうのは、心身ともに回復してきたからだと考えることもできるような気がします。

 

 「なにもしない」ことで、「やりたいこと」をするための体力と精神力を取り戻した。「やりたいこと」に「必要な条件」を先に満たした。

 

 やりたいと思える気力が戻ってきた結果が、後悔につながっている。

 

 「やりたいことができなかった」と後悔したとき。これまでの行動で、「必要なこと」を無意識に行っていなかったかを振り返ってみることが、後悔から解放されるヒントになるように思います。

 

 「やりたいこと」ができなかったとき、自分を責めてしまいがちです。しかし、その前段階の「必要なこと」に取り組んでいるとしたら、意識的に自分を許すことが大切だと、本書を読んでいて感じました。

 

 「やりたいこと」ができない。

 

 無駄に思える今日は、「必要なこと」を満たす素敵な日。

 

 旅の始まりの前日譚。

 

 本を巡る旅におつきあいいただき、ありがとうございました。

 

 本日の読書も、前回に引き続き「顔色をうかがう」をテーマにした本です。

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つい顔色をうかがってしまう私を手放す方法

佐々木 正悟(ささき しょうご)【著】

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