うわさ話には、メリットもある。
うわさ話というと、あまりいいイメージがありません。
そんなうわさ話のメリットが今回の読書の内容でした。
読んでみて、思い浮かんだのが、昔話です。
「むかし、むかし、あるところに」から始まるあの昔話です。
昔話もある意味では、うわさ話と言えるのではないでしょうか。
昔話には、教訓が含まれていることがあります。
「花咲かじいさん」や「舌きりスズメ」、「こぶとりじいさん」などには、二通りの人物のうわさ話が存在します。
「やさしいおじいさん」と「いじわるなおじいさん(もしくは、おばあさん)」です。
昔話に含まれる、よいおこないの結末と、わるいおこないの結末を知ることで、大体の人は、よいおこないの方を自分もするようにしようと思い、わるいおこないはしないように心がけます。
これは、実際のできごとにもあてはまることであると考えられます。
いい振る舞いも、わるい振る舞いも、どこかで昔話のようにうわさとして語られる可能性が高いと思われます。
そして、どちらとも、昔話のように良いとされることは、他の人のお手本となり、悪いとされることは、反面教師になる。
うわさ話が、モラルを作る可能性も秘めている。
「むかし、むかし、あるところに…」
…どんな登場人物になりたいだろうか?
本を巡る旅におつきあいいただき、ありがとうございました。
今回も前回に引き続き、聴くをテーマにした本です。
LISTEN
ケイト・マーフィ【著】
篠田 真貴子(しのだ まきこ)【監訳】
松丸 さとみ(まつまる さとみ)【訳】
LISTEN--知性豊かで創造力がある人になれる [ ケイト・マーフィ ] 価格:2,420円 |