聞いてくれる雰囲気っていいよね。/LISTENを訪ねる9
ユニークな発想は、聞いてくれる雰囲気に現れる。
何でも話せる場所、それはすなわち、なんでも聞いてくれる場所でもあるんだなと今回の読書では、わかりました。
話している途中に、話を遮られたりしたらどうだろう?きっと、「もういいや」ってなって、「もう話をしたくない」なんてことがあるかもしれない。
話し終わって、聞いているんだか、聞いていないんだかの状況だとどうだろう?おそらく、「理解されていなんじゃないか」と不安になると思う。
話を積極的に聴く場所であれば、受け入れてくれているという安心感から、「これって、言ってもいいのかな」と思うくらいの発想も、意見も、その場に現れる可能性が高くなる。
発言する人の自信や不安と、その意見の素晴らしさは関係ないことってあるはずです。
ユニークな、ユーモアのある、意外性バツグンの、盲点は、新発見は、不安定な思いと一緒にやってくるとしたら、しっかりと受け止める場所が必要。そうでなければ、現れることが難しい。
現代、「積極的に前に出よう」といった風潮の場所は、結構多いのではないでしょうか。
積極的というと個人的には、「積極的に、ガンガン意見を言おう!」といったイメージがあります。しかし、「積極的に、しっかり意見を聞こう!」という積極性もあっていいんだなと感じました。
誰の話しも聞かずに、自分の言いたいことを、その場の全員が言うだけの環境は、どんな発想も、流れてしまう。理解されていない不安もより膨れ上がる。
本当の発想を生み出す場所とは、誰もが、全員の話をしっかり聞く、そんな場所。
「こんな意見、言っていいのかな?」
「大丈夫、話してごらん。それが聞きたいんだ。」
本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。
今回、読んだ本は、こちら↓。
LISTEN
ケイト・マーフィ【著】
篠田 真貴子(しのだ まきこ)【監訳】
松丸 さとみ【訳】
LISTEN--知性豊かで創造力がある人になれる [ ケイト・マーフィ ] 価格:2,420円 |