会話には、事実と感情の2つがある。/LISTENを訪ねる5
事実と感情は違うもの
事実と感情は違う、これは、忘れがちなことだと今回の読書では、感じました。
起きた事実を、話したとき、聞いたとき、そこには、感情が存在する。
起きたことが、一般的に嬉しいことだとされていても、当人には喜びより、不安が大きい場合もあると思います。
例えば、「結婚することが決まったんだ」と伝えられたとして、「おめでとう、よかったね!」と言葉を返すとします。
しかし、伝えた本人にとって、結婚することへの不安が、喜びよりも勝っているなんてことも考えられます。
実は、「結婚することが決まった」と伝えたのは、喜びを共有したかったのではなく、これからの不安について聞いてほしかったという思いからという場合も、可能性としてはありえることだと思います。
事実だけでは、その人の本当の伝えたいことに気付けないこともある。確かにそうだなと読んでいて思いました。
誰かに何かを伝えられたら、会話の事実だけではなく、その時の言葉の発し方、表情、身振りなども見るようにすると良いようです。しかし、そういったところに気を配ることは、なかなかに難しいと感じます。本書にも、実践が必要だとあります。
少しづつでも、感情をひろっていけるように心がけていきたいと思います。
「大丈夫」
「いいね」
「どう思いますか?」
「もう、話したくない」
声、表情、身振りは、何を伝えているでしょう?
本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。
今回の読書は、こちら↓
LISTEN
ケイト・マーフィ【著】
篠田 真貴子(しのだ まきこ)【監訳】
松丸 さとみ(まつまる さとみ)【訳】
LISTEN--知性豊かで創造力がある人になれる [ ケイト・マーフィ ] 価格:2,420円 |