本を訪ねる

読書は自分を知る旅

正しさを求める質問には、正しい答えが返ってくる/LISTENを訪ねる8

質問するときに無意識に入っているもの

 質問するときに、希望通りの答えを求めることってないだろうか?

 

 なにかの質問をするときに、答えが素晴らしいものだと思い込み質問をする。反対に、疑わしいものだと思い込み質問をする。

 

 素晴らしい答えを導きだしたいという思惑をもって質問をする。反対に、悲観的な答えを導きだしたい思惑をもって質問する。

 

 思い込み、思惑のこもった質問には、どんな返答が返ってくるだろう?

 

 おそらく、その思い込み、思惑にそった答えが返ってくるでしょう。本音かどうかは、別で…。

 

 普段の質問とかって、意外と思い込みや思惑が含まれているんじゃないかと思います。

 

 日常の会話で、話をつなげようとしたとき、相手が関心を持ってくれる質問を探してみたり、自分の希望通りの答えになるように、どう声をかけようか考えたり。

 

 質問が、場を明るくしてくれるようなものは、思い込みや思惑があってもいいのかなと個人的には思います。

 

 しかし、問題解決や、本当の気持ちを知りたい場合は、思い込みや思惑は除いた方がいいと感じました。

 

 素晴らしいおこないと言われているものが、必ずしも、真心からおこなわれているとは限らない。なにかしらのやましさがあるから取り組んでいるなんてこともある。

 

 悪いおこないと言われているものが、必ずしも、悪意から行われているとは限らない。それをすることで誰かの助けとなっている場合もある。

 

 善意をこめた質問に、善意で返すとしたら、利己的な思惑は答えにあらわれない。

 

 悪意を見い出すための質問では、裏にある善意をあばけない。

 

 誰かの心に触れたいなら、思い込みや思惑を手放す必要があることを知りました。

 

 質問をするとき、何を求めているでしょう?

 

 想像通りの答えか、相手の本心か。

 

 答えは、質問の中にあるといっても過言ではないのかもしれません。

 

 本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 今回の読んだ本はこちら↓。

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LISTEN

ケイト・マーフィ【著】

篠田 真貴子(しのだ まきこ)【監訳】

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