心の内にいるその人は、どんな人?
心の中で、「これは、どうしようかな~」、「今のは、どういう意味だろう?」とつぶやいていると、「それは、こうしたほうがいいんじゃない?」とか、「今のは、きっとこういう意味だよ」と答える誰かがいるのではないでしょうか。
今回の読書は、心の内でのひとり言(内言)、外にもれちゃうひとり言について語られていました。
心の内のひとり言は、親や、身近な誰か、はたまた読書などが影響するというのは、なかなかに面白いなと感じました。
自分はどんな性格なんだろうと考えることはありますが、自分が心の内で対話をしている相手がどんな性格かを考えたことは、無いように思います。盲点でした。
例えば、「どうしようか」と1人で心の内で自問自答しているとき、自分の答えとして「これは、こうする」と出てきたとしても、その答えは、親の価値観であったり、尊敬する誰かならこうするかなという予想だったり、お気に入りの小説や、マンガの登場人物の生き様だったりするかもしれません。
「あの人は、いま何を考えているんだろう」と相手に思いを巡らせていると、「こう思っているに違いない」と出てきた答えは、自分の考えではなく、あなたの中にいる『「あの人」のイメージ』が答えているとも言えるのではないでしょうか。
今回の読書では、自分の心の内の対話は、正確には、自分との対話というよりも、自分のなかにある『誰かの価値観』や、『これまでに体験したできごとからの引用』であったりするということがわかりました。
「私は、自分が嫌い」とか、「私は、ダメダメだ」とか、落ち込むような心の声が聞こえるなら、それは、あなたの本心ではないのかもしれません。どこかで出会った、もしくは、体験したできごとが発する声であるとも考えられます。
心の内にささやかれる言葉が、まわりの影響を受けるというのなら、お手本となるような人や、支えになってくれる人、勇気づけられる物語を日頃思い出すようにするのもいいのかなと思いました。
心に響く声が、暗く冷たいように感じたら、素敵な出会い、勇気の持てる物語を思い出そう。
「心にいる話し相手は、どんな人?」
本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。
今回の読書は、前回同様で、聴くをテーマにした本です↓。
LISTEN
ケイト・マーフィ【著】
篠田 真貴子(しのだ まきこ)【監訳】
松丸 さとみ(まつまる さとみ)【訳】
LISTEN--知性豊かで創造力がある人になれる [ ケイト・マーフィ ] 価格:2,420円 |
以下は心の声についての本です。心の中の対話に興味があるなら読んでみるのもいいと思います。