手に入れたいもの、手放したいもの/さあ、本当の自分に戻り幸せになろうを訪ねる3
未来を手に、過去を放す
古いものの修復や過去との闘いではなく、新しいものを築き育てることにエネルギーを注ぎましょう。それが成功する秘訣です。
さあ、本当の自分に戻り幸せになろう CHAPTER3 手放すより。
さあ、本当の自分に戻り幸せになろう
マーク&エンジェル・チャーノフ【著】
矢島 麻里子(やじま まりこ)【訳】
時がたつにつれて、変化するものはたくさんある。
それは、物質的なもの以外もある。
古くからの人間関係、築き上げてきた成果、好きだったもの、習慣。その他にも多種多様なものがあると思う。
今回の読書で、とくに印象的だったのは、長年の誤った思い込みを手放そうというものだった。
過去のできごとで、嫌なことしか思い出せなかったのに、現状が好転したとき、ふと「そういえば、悪いことしかなかったと思っていたけど、こんないい部分もあったな」と、良かった記憶がよみがえるなんてことはないだろうか。
実は自分自身、最近そのような経験をしたばかりだ。だからこそ印象深く感じたのだと思う。
嫌な経験をした過去というものには、今の自分の状態、状況が作り上げているものもあるかもしれない。そんな場合、事態が好転したとき、その裏に隠れている良き思い出が浮かび上がってくる可能性がある。
現状を好転させるには、過去の改変ではなく、あくまで現状を打開する方法を模索することが大切なのだと考えられる。
過去を思い出すとき、過去が真実を告げているのではない。
思い出は、現在の自分自身が振り返っている記憶にすぎない。
振り返った記憶が未来を阻むのなら、その記憶を、その手の内から解放しよう。
握りしめた手を開いたなら、新たな可能性をつかむこともできる。
本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。
さあ、本当の自分に戻り幸せになろう 人生をシンプルに正しい軌道に戻す9つの習慣 価格:1,650円 |
※本書は、各CHAPTERごとで、テーマに沿った仕上げのエクササイズというものがある。今回読んだCHAPTER3の、仕上げのエクササイズには、以前に読んだ「弱さ」をテーマにした本の著者ブレネー・ブラウン教授の研究から、本書の著者が着想を得たものだそうだ。