話さなければわからない。聴かなければわからない。/さあ、本当の自分に戻り幸せになろうを訪ねる8
伝える、伝わる、聴く、話す。心は読めない。
誰の心も読もうとしないでください。
誰にもあなたの心を読もうとさせないでください。
さあ、本当の自分に戻り幸せになろう CHAPTER8 人間関係より。
さあ、本当の自分に戻り幸せになろう
マーク&エンジェル・チャーノフ【著】
矢島 麻里子(やじま まりこ)【訳】
理解するために聴く。
気持ちを伝えるために話す。
この2つは本当に大切なことで、難しいことなんだと思う。
話を聞くとき、どうしても「自分はこう思う」とか、「それってこう考えているのかな」とか相手の心を探ろうとしてしまう。
相手は、ただ聞いてほしいだけだったってこともあれば、話している本人すら心の整理がつかぬまま話しているなんてこともあると思う。
「つまらない」と言っているのに、案外楽しそうにしていたり。
「嫌い」や「苦手」という割には、何度も取り組んでみたり。
言葉と裏腹。
ウソをついているのではなく、本人も気が付いていない本心がある。そんなこともあるはず。
相談内容に答えたが、実のところ本質の悩みの解決につながっていないというパターンもあるように思う。
「困っている」というが、本当のところ「困っている」ということで、誰かとつながるから「困っている」状況を必要としている。それなら、「困っている」に返答することが状況の解決にはつながらない。困っていないと人とつながれなくなるからだ。
心の内は他の誰にも正確には、読めない。
読めないからこそ、相手の話す言葉に耳を傾けることが、理解するには良いのだと今回の読書ではわかりました。
そして、他の誰かの心が読めないように、自分の心の内も自分以外には読めない。
「これくらいわかるでしょ?」
「本当はこういうふうにして欲しかった」
言葉で伝えず、表情や態度だけで、相手に察するように求める。相手に伝わらなければ、大切にされていないと感じてしまう。
言葉にしなければ伝わらない世界がある。
それは、それぞれの心のなかにある。
それを知るために耳を傾けよう。
それを知らせるために、言葉を紡ごう。
難しいからこそ価値がある。
本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。
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