本を訪ねる

読書は自分を知る旅

心の声こそ豊かにする/「言葉にできる」は武器になる。を訪ねる1

 

 心に湧き出る言葉を豊かにする

 こんにちは、ライクです。

 本日は、言葉についての本を訪ねます。

 

 相手に上手く伝えたい!伝わってほしい!と誰もが思うものです。

 

 そんなときは、内なる言葉に耳を傾けることが大切だと本日の訪ねる本には書かれています。

本日の訪ねる本

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「言葉にできる」は武器になる。

梅田 悟司(うめだ さとし)【著】

歩くヒントになるコトノハ

 「言葉が意見を伝える道具であるならば、まず、意見を育てる必要がある」

飾らない言葉を素晴らしいものにしよう!

 突然ですが、次のAさんとBさんのプリンを食べた感想を聞いて、2人のうち、どちらが食べたプリンを食べたくなるでしょうか?

 

 Aさん「このプリン、超ヤバイ!」

 

 Bさん「このプリン、口に入れた瞬間ほろっととろけて、ほどよく甘く、しっかりとした卵のコクがあります」

 

 さて、どちらのプリンを食べたくなるでしょうか?

 

 おそらくほとんどの人はBさんを選ぶのではないでしょうか。

 

 Aさんの言う「超ヤバイ」は、ピンチなときや危険なときにも使う言葉ですが、「すごい」という意味でも使われたりします。

 

 Aさんの「超ヤバイ」では、いくつかの意味合いが考えられるので、そもそも「すごくおいしい」のか「危険なほどマズイ」のかわかりにくいように感じてしまいます。

 

 反対にBさんの感想は、「ほどよく甘く」や「ほろっととろけて」から味と食感が伝わってくるような気がします。

 

 もし2人が同じプリンを食べたのに感想が違う場合。なにが感想の表現を分けるのでしょうか?

 

 今回、訪ねた本には、外に向かって発する言葉は、外に発する前に、自分の内面で湧き出た声が大きく関わってくるとありました。

 

 Aさんが「超やばい」と発する前に、心のなかで「これはうまい!超やばい!」と声を発している。

 

 対して、Bさんの心の中に湧き出た感想は「口のなかでとろける柔らかさ。甘すぎず、ちょうどいいくらいの甘さ。卵の味がしっかり感じられる」といったところでしょうか。

 

 外に向かって言葉を発するとき、外に出す前にその言葉を飾り付けようとすると、どうしても気持ちのこもっていないものに感じてしまったりして、相手に伝えたかったことと少し違ったものとして捉えられてしまう。

 

 必要なことは、外に向かって発する言葉を上手く表現することよりも、内側に湧いて出てくる思考や感情といった言葉をしっかりと理解することだと本書にはあります。

 

 例えば、「超やばい!美味い!」と感じたなら、何が超やばいくらい美味いのかを掘り下げていく、食感がいいのか、はたまた味加減なのか。

 

 自分がどこに感動しているのかを探っていくことが、相手に伝わる言葉を発信するには大切。

 

 本書を読んでいて、内側に湧き出る言葉が豊かになれば、自分の感じるていることがより明確になって、同じものでも違うもののように見えてくるような気がしました。

 

 同じものを見ても、内側の言葉の豊かさで感じ方は違ってくる。

 

 「やばい」

 

 「うまい」

 

 「すごい」

 

 「超かわいい」

 

 「すき」

 

 その言葉のなかに隠れている本当の自分の感動を探そう。

 

 最後までよんでいただき、ありがとうございました。

「言葉にできる」は武器になる。 [ 梅田 悟司 ]

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