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自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義 読書感想 第2章 『「自分の性格」を理解する 五つの要素で適正がわかる』

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自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義

ブライアン・R・リトル【著】

児島 修(こじま おさむ)【訳】

第2章『「自分の性格」を理解する 五つの要素で適正がわかる』から印象に残った文章

 これらの因子には、約5割の割合で遺伝的な要素が関係していることがわかっており、また幸福感や健康、目標達成能力などを表す「ウェルビーイング(本書ではこれを〝幸福度〟と呼ぶことにします)」に強く影響することも明らかになっています。

内向的やネガティブ思考は個人の心の持ちようだけではない遺伝要素も含まれる

 性格には五つの因子が関係していると本章では語られています。

 その五つとは…

 

 「誠実性」

 「協調性」

 「情緒安定性」

 「開放性」

 「外向性」

 

 以上の五つです。

 この五つの因子を数値化する質問が本書には紹介されています。

 その数値の高い、低いが

 健康や成功、思考など様々なことへ関連してくるようです。

 

 本章を読んでいて

 数値の高低でどういった性格になりやすいかがわかりました。

 

 数値が高いことが良いとか

 低いことが悪いというものではなく

 状況によって

 いい結果になる要因になったり

 悪い結果になる要因になったりするようです。

 

 とくに印象に残ったことは

 因子には遺伝も関わってくるということです。

 

 情緒安定性が低いことには

 危険に敏感に反応する遺伝子が

 影響しているようです。

 

 危険に敏感に反応する遺伝子を

 もっていることで

 ほかの人よりもネガティブなことに

 反応しやすくなるようです。

 

 昔々、周囲に現代よりも

 沢山の敵や危険があった時代。

 集団の中に危険に敏感な人がいることで

 危険を回避することができて

 集団は生き延びることができました。

 

 ネガティブ思考が

 生き延びるためには必要だったのです。

 

 わたしはネガティブ思考で

 こまっているという人は

 もしかしたら

 そのネガティブ思考は

 昔々、人々を危険から救っていたと

 考えてみると少し誇らしく思えるかもしれません。

 

 危険を察知する能力に長けている。

 そういう見方をすると

 ネガティブ思考もかっこいいように思います。

 

 危険予測は今の時代にも必要ですよね。

 危険を予測する役割として生かせる気がします。

 

 外向的か内向的かというのも

 脳の新皮質という部分の

 特定領域における

 覚醒レベルの違いが関係しているそうです。

 

 内気なのは

 怖がりだからとか

 気が弱いからとか

 根性論的なことではない。

 そういうことなのかなと感じました。

 

 内気で人と接することが苦手。

 はっきり物事を言えない。

 遺伝も関係しているのだから

 そう言った部分で自分を責める必要はないと思いました。

 

 情緒安定性と一緒で

 外向的や内向的に

 人の性格がわかれているのも

 きっと人間が生きていくうえで

 必要なことだったのではないでしょうか。

 

 ちなみに外向型、内向型いがいにも

 中間の両向型というものもあるそうです。

 多くの人はそこに当てはまるようです。

 中間があるということは考えたことなかったので

 新たな発見でした。

 

 

 もしも遺伝によって

 集団を生かすことに必要な性格が

 引き継がれているとするなら

 そのことを沢山の人が知ることって

 大切なことのように思います。

 

 そうすることで

 他者への理解は深まるし

 他者との対立が減って

 それぞれの居場所を作りやすい環境が

 整うのではないでしょうか。

 

 最後まで読んでいただき

 ありがとうございました。

 

 本読みでなぜ「それ」があるのかを知ろう!

 

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