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いまここを起点に生きる勇気

自分から始める勇気

 いまの自分の価値観は、どこから生まれるのでしょうか?

 今回の読書感想はこちらです。↓

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嫌われる勇気

岸見 一郎(きしみ いちろう)・古賀 史健(こが ふみたけ)【著】

本書著者紹介より…

 本書は、岸見一郎さん、古賀史健さんによる共著になっています。

 岸見一郎さんは、哲学者です。高校生の頃から哲学を志し、大学進学後は先生の自宅にたびたび押しかけては議論をふっかける。1989年からアドラー心理学を研究。勢力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、精神科医院などで多くの〝青年〟のカウンセリングを行う。日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問。

 古賀史健さんは、フリーランスライターです。書籍のライティング〈聞き書きスタイルの執筆〉を専門とし、ビジネス書やノンフィクションで数多くのベストセラーを手掛ける。20代の終わりにアドラー心理学と出会い、常識を覆すその思想に衝撃を受ける。

悩みには、原因ではなく目的があるという衝撃

 アドラー心理学では、「悩みは原因があるから生じるのではなく、目的があるから生じる」というのには、衝撃をうけました。

 大抵の場合、悩みや問題が発生すると何が原因かを突き止め、その原因を解消することで解決へと導こうと考えます。

 しかしアドラー心理学では、過去に原因を求めるのではなく、今の自分の目的のために悩みや問題が起きていると考えます。

過去があるから今があるのではなく、今があるから過去がある。

 時間の流れとしては、過去があるから今があるのは当然のことです。

 しかし、経験や記憶というものは、今の自分の目的によって変わるようです。

 ある時点では、「むかし○○だったせいで、今の自分は不幸だ」と感じるのに対し、また別の時点では、「あの時は、不幸なのはむかし○○だったからだと思っていたけど、今から考えればあの経験が無ければ今の幸せな自分はいない」といったように…。

 過去の出来事を、今の目的のために扱っている。

 目的を変えることが出来れば、現在の悩みも問題も解決する。

 過去は、どうやっても変えられません。一方で、現在はすぐにでも変えられる。

 悩みや問題を抱えた時、過去へ逃げずに今と向き合う「勇気」があれば解決する。

 「いま・ここ」を起点に生きる勇気を持ちたいものです!

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

 本読みで、いまを生きる勇気を持とう!

 

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]

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感想(513件)

 岸見一郎さん著作の読書感想↓

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 「いま・ここ」を生きると言えばマインドフルネス。

 マインドフルネスに関する本の読書感想↓

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