本を訪ねる

読書は自分を知る旅

入門瞑想=マインドフルネスじゃない!?

マインドフルネスって聞くと、瞑想ってイメージないですか?

 こんにちは、ライクです。

 皆さんは今日、「今、ここ」に意識を集中して生活できましたか?

 僕は未来に過去に空想にと、ブレブレの1日でした。

 

 今回はこちらの読書感想になります。↓

 電子書籍もあるようです。

 

 「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門

 ジャン・チョーズン・ベイズ【著】 高橋由紀子【訳】

 石川善樹【監修】

 

 マインドフルネスって聞くと瞑想を思い浮かべませんか?

 しかし、本書で紹介されているマインドフルネスの練習方法は、瞑想だけではありません。

 

そもそもマインドフルネスってなに?

 本書の著者ジャンさんによると、マインドフルネスとは…

 自分の体や頭や心のなか、さらに身の周りに起きていることに意識を完全に向けること。批判や判断の加わらない「気づき」だそうです。

 マインドフルネスの良いところ

 マインドフルネスは、脳のエネルギーを節約できる。

 

 過去の過ちや後悔に意識が向き、くよくよ悩んだり、未来に意識が向いて、起こりもしない不安に満たされて、あれこれと計画を立てようとしたり、はたまた空想に逃げたりと、現在に起きていないことに対して脳のエネルギーを余分に使ってしまう。

 

 マインドフルネスの状態になることによって、現在に脳のエネルギーを集約する。  

 そうすると、何ごとにもすぐに対応することができるようになるそうです。

 

意識はすぐに、過去や未来、空想に旅に出る。

 僕たちの意識はすぐに、現在、現実から旅に出てしまいます。

 

 例えば、朝ごはんを食べているけど、今日の仕事や家事の計画をたてたり、以前失敗したことを思い出して、やる気にならなかったり、必要以上に不安になったり。

 

 案外、意識や思考は体から離れて、時間や次元を越えたりしやすいのです。

 

 では、どうすれば、現在に意識を集中して、マインドフルネスな状態で、「今」を生きられるのか?

 

 本書では、瞑想以外に練習として、53の方法が解説されています。

瞑想だけではない、マインドフルネス練習法

 紹介されている練習法のほんの一例ですが…

 「利き手でないほうの手」を使う。

 痕跡を残さないように暮らす。などです。

 

 ユニークで面白い練習法が本書にはたくさんあります。

 

 因みに、「利き手でないほうの手」を使うは、誰しもが経験があるのではないでしょうか?

 

 「利き手」だと、意識を集中しなくても無意識に取りたいものを取ってくれたり、勝手に願い通りに動いてくれますよね。

 

 でも「利き手ではないほうの手」は、意識を「今、ここ」に向けないと、物を取るのも一苦労だったりします。

 

 あえて、不慣れな「利き手でないほうの手」を使うことによって、現在に意識を集中する。 

 それと同時に、いつも無意識に願い通り動いてくれる「利き手」の大事さを知る。

 

 「利き手」も何年、何十年という経験から今の動きをしてくれているという積み重ねの大事さも知ることができる。

 

 マインドフルネスの練習をしながら、様々な気づきにも出会える。

 

 そんな本書は、マインドフルネスの練習法、練習のコツ、練習による気づき、深い教訓、自分を変える言葉が紹介されています。

 

感想と気が付いたこと

 瞑想だけではなく、いろんな方法でマインドフルネスな状態になることができるというのは面白く、試せそうなものは試してみようと思いました。

 

 実際、痕跡を残さないように暮らす。は昨日、今日とやってみました。

 実践内容としては、食べた後の皿を食事後すぐに洗う、というものです。

 

 「今、ここ」で行ったことの片付けなど、面倒なことを未来に先送りしないで、「今、ここ」で対処する。

 そうすることで、未来はその分、時間を他に使える。

 これはとても良いと感じました。

 

 最後に本書を読んで気が付いたことですが…

 読書ってマインドフルネスの練習になるのではないか?ということです。

 

 読んでいるページを現在としたら、先のページを未来、読み終えたページを過去とします。

 先のページの内容を知りたくても、今読んでいるページのことを知らないと、先のページの内容はよくわからない。

 急いで読み進めて読み終えたページを理解してないと、今読んでいるページの内容がわからない。

 

 最良の読書方法とは、「今、ここ」のページに意識を集中すること。

 

 今、あなたはどこにいますか?

 今をしっかり味わえていますか?

 

 長文、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。