相手が何を考えているのかを考えた時。それは相手の考えではない
相手の気持ちは、自分の気持ち
今回は幸せになる勇気、第四部【与えよ、さらば与えられん】の読書感想になります。
幸せになる勇気
岸見 一郎(きしみ いちろう)・古賀 史健(こが ふみたけ)【著】
誰にどう思われているかは、ほかの誰でもない自分の考え
相手が何を考えているか?や自分のことをどう思っているか?を想像したとき。その考えは、他でもない自分自身の考えであるという考えは興味深く感じました。
自分以外の人の気持ちを推し量ることはできても。
確実に読み取ることは不可能です。
普段「いま、あの人はわたしのことをこういう風におもっているに違いない」と相手の気持ちを考えるときに何を参考にするかというと…
自分自身に対する自己評価や自己価値です。
自分に自信がある人であれば、相手は自分に対して好意的な感情を持っていて、否定的な感情やネガティブな気持ちを抱かないと考えるはずです。
反対に、自分に自信がない人であれば、相手に不快な思いをさせているのではないか?や嫌われていないか?など否定的な感情をもっていると結論を出しやすいと考えます。
誰かの気持ちを感じ取っているようで自分の気持ちであるということです。
まずは、自分自身を信頼することの大切さ
自分自身を信頼することの大切さを第四部を読んでいて感じました。
他の人を信頼するには、自分を信じるところから始まります。
自分自身を信じていなければ、あいてがどんなに信頼を寄せていようと、自分が信じていない自分なんかを、信じてくれる人はいないと考えてしまうからです。
そして、前作「嫌われる勇気」には対人関係に対して次のようなことが書かれています。
対人関係は、「二人の関係」や「その他大勢」よりも、まずは自分自身。
第四部では、まず自分自身が先に与える。
こちらから先に、信頼や尊敬を与えることが大切だと語られています。
以上のことを踏まえて整理すると、その信頼や尊敬を与えるべき最初の対人関係は、自分自身ということだと考えられます。
自分自身をまず信じる。自分自身が自分自身を信じているので、他の人が「わたし」へ信頼を寄せていることも信じることができる。
まずは、自分を信じられるようにしたいですね。
第四部【与えよ、さらば与えられん】より…
あなたはまだ、自らを好きになることができていない。そのため他者を信じることができず、生徒たちを信じることもできず、交友の関係に踏み出せずにいる。
最後に
第四部では、「人生のタスク」である、「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」の内、「仕事のタスク」と「交友のタスク」について詳しく語られています。
「仕事のタスク」についての話は面白くもあり、共同体感覚についてもわかりやすいと感じました。
幸せの勇気も残すところ第五部のみとなりました。
青年と哲人の哲学問答も終わりが近づいています。
ふたりの哲学問答はどこへ向かうのか?
楽しみです!
以上で幸せになる勇気、第四部【与えよ、さらば与えられん】の読書感想を終わります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ホンヨミで自分を信じる力をつけよう!
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