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読書は自分を知る旅

自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる⑤/始める労力と立ち止まる労力

 チカラを使うなら進むか立ち止まるどっち?

 今回の読書は、進むか立ち止まるかについてに関する内容でした。進むにも立ち止まるにもチカラをつかうならどちらに使いたいでしょうか。

本日の本

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自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくる

ラス・ハリス【著】

岩下 慶一(いわした けいいち)【訳】

歩くヒントになるコトノハ

 苦痛のない人生など存在しない。だがどんなタイプの苦痛を経験するかは選択できる。停滞の苦痛か、成長の苦痛か、だ。

 もし成長を続けたいなら、コンフォートゾーンを広げたいなら、新しいことに挑戦し、新しい地平を切り開き、人生を勇敢な冒険の旅に変えたいなら、成長の痛みは避けられない。成長の痛みは様々だ。失敗の恐怖、拒否される恐怖、ミスをする恐怖、時間を無駄にする恐怖、お金を失う、誰かに仕返しされる、恥をかく恐怖、などなど。だがそうした痛みを感じるのは偉大な冒険のために力を尽くしているからだ。

痛みには成長につながる痛みもある

 「やらない後悔よりやる後悔」なんて言葉をよく聞きます。文字通り「やらないで後悔するよりはやって後悔したほうがいい」ということですが、この言葉から読み取れるのは2択の内のどちらを選んでも、「後悔」のリスクは伴うということです。

 

 どちらにもリスクを伴うのなら、停滞するか行動するかの両方のリスクを考慮したうえで選ぶと良いように思います。

 

 停滞することにも労力を使う。やりたいことがあるのに立ち止まっている。そんなときは、出来ないことに焦りや憤りを感じたりすることがあります。そういった感情と向き合うことには精神的に、時として体調的にも労力を費やしてしまう。

 

 行動も同じく労力を使う。新しいことをするときは、緊張や失敗への恐怖、できなかったときを予想しての不安などの感情や思考がついてくる。やはりそれらの感情や思考と付き合うことにも、精神的、体調的に疲労感はついてくることが多い。

 

 停滞と行動のどちらかに労力をつかったとして、その先にはどんなことが予想されるだろう。

 

 止まることに労力を使った場合を想像してみる。おそらく、ずっと同じことに労力を費やすことが続くのではないでしょうか。何か災難のようなものの場合は、過ぎ去る可能性にかけて待つということもありなのかなとも思いますが、よほどの大きな災難の場合は避難するという行動にチカラを使った方が良いとも感じます。停滞するということは、目標が達成することも失敗することもない。そんな状況に労力を使うことに有効性はないと思えました。

 

 行動に労力を費やした場合も想像してみます。行動することには間違いなく体力的にも精神的にも労力を使うのではないでしょうか。新しいことならなおさら労力は必要でしょう。行動をすることを想像するだけで、緊張して体調的にも精神的にも労力を消費するときがあると考えられます。始めれば、終わりがあります。目標の達成か失敗のどちらに向かっても、結果がでたら次の新しい道が見えてきます。新しい道が見えてきたとき、行動に費やした労力は、新しい知識や経験に変わり、次の新しい目標への備えができるのではないでしょうか。行動することで、労力が新しいチカラに変換されるなら有効性はあると思います。

 

 行動することに労力を費やす方がいいなと感じたとしても、「モチベーションがあがってからやろう」と思うことはよくあります。しかし、著者のラスさんは、モチベーションのある、なしにこだわっていると「行動を起こす前に良い気分でなければならない」という罠にかかってしまうと語っています。

 

 ラスさんは、モチベーションは感情ではなく、欲望だともおっしゃっています。「気分よく行動をしたい」「楽に行動をしたい」「完璧な状態で行動したい」といったところでしょうか。

 

 やり始めたときは、気が進まなかったけど、やり進めてみるとなんだか楽しくて、気が付くと良い成果をだしていたという経験はないでしょうか。

 

 行動を起こすときは、止まることよりも労力を費やすことになるかもしれません。しかし、動きだすと案外、動く力に任せて、立ち止まっているよりも労力を使わなくなったり、精神力、体力が増えてちょっとの疲れは感じなくなるかもしれません。

 

 行動から得られる行動力を意識して日々を過ごしたいものです。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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