反対意見は恐怖だが、役に立つ/LISTENを訪ねる7
反対意見には、恐怖を感じるようにできている
今回は、反対意見について考える機会になりました。
反対意見というと、どんなイメージか考えてみる…。
自分を否定された気持ちになる。
嫌な気持ちになる。
相手のことがわからなくなる。
あまり、いいイメージを持つことはないですね。
なぜ反対意見に、嫌なイメージを持つかというと、脳の偏桃体が関係しているそうです。
偏桃体は、危機が迫ってくると、とっさに回避するといった、反射的な反応をつかさどっていると本書には、あります。
反対意見も、自身を脅かすように感じてしまうため、反射的に回避しようと、恐怖を感じたり、怒りを覚えたりするようです。
ただ反対意見は危機の対象というだけでなく、反対意見にこそ、成長する機会があるとも本書では、語られています。
反対意見には、自分には見えていないヒントがあるかもしれない。
反対意見と比べることで、自分の考えの見直しをすることもできれば、やはり、この考えで間違いないと再認識するきっかけにもなる。
反対意見は、本能的拒絶を起こしてしまうかもしれませんが、一度、距離を置き、客観的にみることが、一番の危機回避につながるのかもしれませんね。
反対意見は自分を否定する意見ととらえず、より良い答えを見つけるための提案ととらえるように意識することもいいのかなと感じました。
反対意見ととらえるか、違った視点の提案ととらえるかは自分次第。
恐怖は、勇気をもって観察したとき、新たな道が見える。もしくは、この道で間違いないと確信を持てる。
本を巡る旅に、お付き合いいただき、ありがとうございました。
今回の読書はこちら↓
LISTEN
ケイト・マーフィ【著】
篠田 真貴子(しのだ まきこ)【監訳】
松丸 さとみ(まつまる さとみ)【訳】
LISTEN--知性豊かで創造力がある人になれる [ ケイト・マーフィ ] 価格:2,420円 |