本を訪ねる

読書は自分を知る旅

Sleep,Sleep,Sleepを読む2/思いつきもしなかったことを夢を見ながら創造する

 寝ている間に創造性豊かな発想を得るかもしれない

 何か新しい発想を得たいとき、睡眠が役に立つかもしれない。睡眠中の夢には、まさにユメのようなアイデアを思いつくきっかけになることがある。そんな内容の読書でした。

本日の本

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Sleep,Sleep,Sleep

クリスティアン・ベネディクト【著】

ミンナ・トゥーンべリエル【著】

鈴木ファストアーベント理恵【訳】

歩くヒントになるコトノハ

 レム睡眠中に、獲物に気づかれずに近づくための巧妙なアイデアを思いつき、それによって自身と家族の生き残りを確かなものにすることができた。洞穴や寝床をより安全に、より快適にするための決定的なひらめきもそうだ。「フェイスブック」の着想、「蒸気機関」の発明、「元素周期」の発見にもレム睡眠が一役買ったのではといわれている。

悩み、考え続けるより自由な夢をみる

 深い睡眠のときは新たな記憶を定着させて、レム睡眠中には新鮮な記憶と過去の記憶を組み合わせると本書にはあります。

 

 レム睡眠とは、眠っている間に眼球が急速に動く(Rapid Eye Movement:REM、急速眼球運動)状態の睡眠で、夜の後半にレム睡眠の割合は大きくなるそうです。

 

 レム睡眠中に見る夢は、記憶の指揮をとる海馬が休息中のため、統制のとれたときには同時に活性化されない記憶が呼び起こされ、混ざってしまう。

 

 偶然に混ぜ合わされて、生み出された思考が夢として創造される。夢がとっぴょうしもないものになるのは、ごちゃ混ぜになった思考のせいかもしれないと本書にはあります。

 

 また本書では、レム睡眠はある意味スムージーを作るミキサーだと例えられています。手元にある材料(記憶、思考)をすべてミキサーにかけてできたものが、とても美味なものになるときもあれば、口にすることができないくらいマズイものにもなることもある。真に何物にもとらわれない発想を作る可能性があるようです。

 

 考えても、考えても、いい案が思い浮かばない。

 考えても、考えても、悩みを解消する答えがでない。

 

 そんな時は、しっかり睡眠をとって脳のミキサーに任せてみるのもいいかもしれません。どのみち睡眠をしっかり取ったほうが、起きているときの脳内もスッキリとして、いい考えにつながるはずです。

 

 睡眠をしっかりとって、起きているときは、澄み切った頭で考える。寝ているときは、レム睡眠の自由な連想から、新しい発想が創造されることを楽しみに待つ。そうすることで、起床時から睡眠時まで、日々を楽しく活動できるような気がします。

 

 寝ることにはメリットがたくさんある。寝ることが楽しくなる読書でした。

 

 最後までよんでいただき、ありがとうございました。

Sleep,Sleep,Sleep [ クリスティアン・ベネディクト ]

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