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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだらを読む⑦/予期せぬできごとはいつやってくるかを考える

予期せぬできごとはいつ起こる?

 予期せぬできごとはどのようなタイミングでいつ起こるのかについて考えた読書でした。

本日の本

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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら

岩崎 夏海(いわさき なつみ)【著】

歩くヒントになるコトノハ

「これも……一つの『予期せぬ出来事』なんじゃないかしら?」

「え?」と洋子がそれに応じた。

 そのため夢は、今度は洋子を見ながらなおも言った。

「だって、こんなこと誰も予想しなかったでしょ?まさか、隼人くんがお腹が痛くて投げられないとか、それに、真実が怒ったりとか……」

予定通りとは?

 1日がどのくらい予定通りに過ぎていくのだろうか。案外、予定通りにいかないことの方が多いのではないだろうか。そもそも予定通りにと言えるほどしっかり計画を立てて日々を過ごしているだろうかと考えました。

 

 仮に計画を立てて、物事を進めたとき、自分以外の誰かが計画の中に入っていたりすると計画通りに進むことは、一層難しくなっていくと感じます。

 

 今回の読書で、むかしコンビニで体験した出来事を思い出しました。それはレジでホットスナックを頼んだときのこと。頼んだ商品とは違うものを店員さんが取り出して持ってきたのです。

 

 頼んだものと違うものを店員さんが持ってきた。これは、注文したものをその通りに持ってきてくれると考えていた僕からするとまさに『予期せぬできごと』でした。

 

 そんな時に、思いついた選択肢は次の2通り。『注文したものと違います』と指摘し変えてもらうか、そのまま持ってきたものを購入するかの2つでした。

 

 僕がこのときに選んだ選択は、後者のそのまま購入するでした。特にアレルギーを持っているわけでもないので食べても問題ないのと、元々注文していた商品は、いつも食べている商品だったので、脳内で「だいたいこんな味」というのがイメージできていました。

 

 そこで、「普段、自分では選ばないこの商品を食べてみるいい機会だ。おいしければまた買おう」という考えに至ったのです。

 

 自分では選ばない結果を発見したできごとでした。

 

 思い出したことと、今回の読書で気が付いたことは、予期せぬできごとは日常に多く潜んでいる。そもそも予期していることの方が少ない。平均的な日常のことを『予期している』と感じているだけで、その実、毎日「こういう日になるだろう」という予期はしていない。予期していないことが普段ということ。

 

 普段、予期なんてしていない。そう意識していると1日の『平均的なできごと』の範囲から大きく外れたできごとに対処しやすくなるのではないか?そう感じました。

 

 予期せぬできごとが起こるのが日常なら、新しいヒントや課題の解決策、新しい活路は、多く発生しているかもしれません。

 

 『事実は小説より奇なり』といいますが、それが日常にはよく当てはまると思います。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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