本を訪ねる

読書は自分を知る旅

Sleep,Sleep,Sleepを読む1/寝たほうが良い!

 寝ることは脳内の清掃活動!

 今回は、睡眠に関しての本を読みました。しっかり寝ることで、体にいいことがたくさんあるようです。

本日の本

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Sleep,Sleep,Sleep

クリスティアン・ベネディクト【著】

ミンナ・トゥーンべリエル【著】

鈴木ファストアーベント理恵【訳】

歩くヒントになるコトノハ

 起きていたいなら、眠らなければならない。

眠ることで明日をスッキリ過ごす!

 早く寝るというとどんなイメージがあるだろう。

 

 

 早く寝るのは健康にいいイメージがある。

 

 そして早く寝るのは……なんだかもったいない。

 

 睡眠時間をしっかり確保するために早めに寝ることは、たしかに健康にいいと感じる反面、なんだかもったいない気もします。

 

 明日が仕事なら、やりたいことができないから夜更かししてやりたいことをやる。

 

 明日が休日なら、朝の時間を気にせずにすむから、深夜まで起きてとことん遊ぶ。

 

  早く寝るなんてもったいない!

 

 …と思うことが間々あります。

 

 しかし今回の読書では、早く寝たほうがいいと思える内容ばかりでした。

 

 本書には、寝ているあいだに、起きているときに得られた膨大な情報を整理する。そしていらないと判断した情報を削除して、新しい情報を入れるスペースを確保する。あと、脳内に溜まった残留物や、廃棄物といったゴミを脳内から搬出するとあります。睡眠が十分でない場合、脳内にゴミがたまり、脳の老化が早まり、ダメージを受けやすくなるとも書かれています。

 

 さらに、睡眠で脳以外の体の器官も再生されていくのだそうです。

 

 しっかり睡眠をとることは、日々をより良く生きるうえではとても重要なんだと本書を読んで改めて感じました。

 

 そして、今回読んだ範囲には、SNSやインターネットの発達で、触れる情報が膨大になってきていて、1日の脳の許容量を超えてるともありました。現代では、誰もが自分の知りたいことや興味のあるものをスマホで検索できるし、検索サイトや動画アプリでは、使用者が興味のあるジャンルのものを自動的にピックアップしてくれたりします。本来は見る予定のなかったものをついつい見てしまうなんて経験は多くの人があるのではないでしょうか。

 

 夜更かしするとき、早く寝るのはもったいない気がするから〝なんとなくネットや動画をみている〟ということがあったりします。

 

 そんなことをしていると、脳内に不要な情報がたまっていき、さらに睡眠不足で片付けられず、脳内がゴミで埋まっていく。

 

 そんな脳だと、本来はもっと楽しく感じることや、自分の感情にモヤがかかったような感覚になるのかなと思いました。

 

 本当に楽しみたいならしっかり寝て、脳内を綺麗にする。

 

 もったいない精神は大切だと思います。しかし、そのもったいないを、深夜の1,2時間に感じるか、明日の十数時間に感じるかはしっかり考えた方が良いと感じました。

 

 明日を澄み切った気持ちで生活するためにも睡眠は大切にしたいです。

 

 最後までよんでいただき、ありがとうございました。

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鈍感な世界に生きる敏感な人たち 読書記録 まとめ

鈍感な世界に生きる敏感な人たち 読書記録 まとめ

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鈍感な世界に生きる敏感な人たち

イルセ・サン【著】

枇谷 玲子(ひだに れいこ)【訳】

 HSP(Highly Sensitive Person)、〝敏感すぎる人〟の能力や特性、まわりの人たち、もしくは、自分との付き合い方が書かれている本。HSPとは、病気ではなく性質だと本書にあるように、誰にでも多少は当てはまる部分があるように読んでいて感じました。敏感さは、必ずしも短所というわけではなく、環境や状況によっては、長所にもなりうる。自身が持つ敏感さに対して強みを見い出すヒントになる内容です。

もくじ

第1章『鈍感な世界に生きる「敏感な人」とは』

 

raikuhon.hatenablog.com

 第2章『「敏感な人」が抱えやすい心の問題』

 

raikuhon.hatenablog.com

 第3章『「鈍感な人」たちとうまく付き合うには』

 

raikuhon.hatenablog.com

 第4章『「敏感な自分」とうまく付き合うには』

 

raikuhon.hatenablog.com

 

おわりにから…

 HSPにとってだけでなく、そのほかの敏感な人にとっても同じです。敏感であることは過ちではありません。それどころか、あなたの人格を豊かにしてくれるのです。

鈍感な世界に生きる敏感な人たちを読む4/手紙を書いてみよう

 大切な人たちに書くように手紙を書いてみる

 誰かが失敗したとき、どんな声をかけますか。そして自分が失敗したときは、どんな声をかけますか。今回は、自分に対しての声かけに関して気づきを得た読書でした。

本日の本

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鈍感な世界に生きる敏感な人たち

イルセ・サン【著】

枇谷 玲子(ひだに れいこ)【訳】

歩くヒントになるコトノハ

 とあるクライアントは、カウンセリング中にナーバスになるたび、心のなかで「落ち着きなさい」とか、「リラックスするのよ」などと、自分自身に怒りのこもった言葉を投げかけていることに気づきました。

自分でも自身を批判するとき

 相手がどんな状況かもわからないのに批判してくる人がいるとします。そんな人から心ない批判の言葉を投げかけられたとき、自分を支えるどころか自分を叱ってしまう人は多くいると著者のイルセさんは語っています。

 

 案外、人は自分自身には厳しく接してしまうときがあるものです。

 

 全く同じ失敗を大切な人がしたときは、励ましたり元気づけたりするのに対して、自分自身となると、叱責、批判してしまう。

 

 本書には、妹に手紙を書くように、自分あてに手紙を書くという話が、著者とクライアントのエピソードのなかから紹介されています。

 

 もし日ごろ自分自身を批判、叱責していることが多く感じるなら、大切な人に宛てるように手紙を書いてみる。

 

 そうすることで、その批判や叱責を許せる自分に出会えるかもしれません。

 

 

 拝啓、大切なあなたへ………

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最後までよんでいただき、ありがとうございました。

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鈍感な世界に生きる敏感なひとたちを読む3/限界を知ることの大切さ

 限界を知ること、伝えることが限界を超えることよりも大切

 人それぞれで、能力には個人差があります。それぞれに違いがあっても必ず限界はあるものです。今回は、限界に達した時にどうするのが良いのか考える読書でした。

本日の本

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鈍感な世界に生きる敏感な人たち

イルセ・サン【著】

枇谷 玲子(ひだに れいこ)【著】

歩くヒントになるコトノハ

 忘れないでいただきたいのは、あなたの目の前でドアが開くとき、ほかの1つ、または複数のドアが開くことがよくあるということです。

限界を認めることで歩き始める

 悲しいことに、自分の持てる能力という物には誰しも限界というものがあります。できる範囲と限界の境界線から、限界の向こう側へ越えられないとき、どんな感情を持つでしょうか。

 

 

 もしも、限界を越えられないことに怒りを感じるなら…

 

 本書には、怒りはさまざまな障害をはねのけるためにつくられた強烈なエネルギーで、何かに対して怒っている場合、その怒りの矛先の現実を変えようとする希望が隠れているとあります。

 

 あらゆる物事の限界に直面したとき、怒りを覚えるなら、それはまだ希望を持って向き合っているということ。

 

 ただ、限界はやはり限界なのです。

 

 そこで、無理をしてもエネルギーを消費しつづけるだけになります。一度、難しいことなのかもしれませんが、限界を認め諦めることもときには必要になってきます。

 

 怒りには希望が隠れている。希望を諦めたなら、怒りは悲しみへ変わる。

 

 一度は深い深い悲しみを味わうことになるかもしれません。しかしその悲しみを受け入れ、悲しみの感情が心から過ぎ去っていったときに新たな可能性が見えてくる。

 

 限界を受け入れたとき、新たな可能性が見えてくる。

 

 そして、限界を受け入れたなら、限界を超えることのないように工夫をしてみる。

 

 簡単ではないように感じることですが、誰かから限界以上のことをお願いされたときなどに、自分にはこれ以上はできないと伝える。

 

 これからやることにも、自分の限界をしっかり踏まえて計画を立てる。

 

 限界を超えることを、誰か、もしくは自分自身が要求するようなことは、案外あるものです。

 

 仕事、家事、育児、会話、遊び、交流。

 

 限界を超えることを勇気をもって受け入れ、伝えることができれば、最初は悲しみが訪れたとしても、その悲しみは過ぎ去り、新たな可能性が見えてくる。

 

 今回の読書ではそう感じました。

 

 最後までよんでいただき、ありがとうございました。

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鈍感な世界に生きる敏感な人たちを読む2/高い目標と自尊心

 愛される努力をやめてみる

 今回の読書は、高い目標と自尊心の低さについて考える内容でした。

本日の本

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鈍感な世界に生きる敏感な人たち

イルセ・サン【著】

枇谷 玲子(ひだに れいこ)【訳】

歩くヒントになるコトノハ

 愛される価値のある人間になるためにさまざまな努力をしているとしたら、やるべきなのは〝努力するのをやめること〟です。ほかの人から距離を置かれなよう、自分のある面を隠そうとあれこれ努力をしているなら、同じくその努力はやめるべきです。

愛されるとは自分があるということ

 高い目標を掲げて、より一層の努力をする。目標に向かって努力をしている人がいれば応援したくなる人は多いのではないでしょうか。一見、自己研鑽のための努力に見えても、認められたくて過剰に無理をしている努力だった場合はどうでしょうか。

 

 本書には、自信は自分の能力と行動に対する信頼。自尊心は自分の内側に潜む芯の部分を感じ、自分の価値を信じる心とあります。そして、自尊心が高くて、自信がない人がめったにいないのに対し、自信満々な人の自尊心が低いことはよくあると著者のイルセさんは語っています。

 

 行動には自信をもっていて、良い成果を出していても、自分の本質的な価値は低く感じている人もいるということでしょう。

 

 よい成果をだしているのに内心「これでよいのだろうか?」、「みんなに認めてもらっているだろうか」と考えてしまう。そして認めてもらうために過剰に努力をしてしまう。高い目標設定をしてしまう。

 

 「認められるためにはもっと努力をしないと」「努力をしないと見放されてしまう」という自尊心の低さから、高い目標設定に行きつく。

 

 高い目標を掲げて無理をして達成したとしましょう。その場合に「愛されている」と感じることはできるでしょうか。おそらくできないと感じます。なぜなら自尊心は低いままだからです。

 

 無理して掲げた高い目標を継続しておこなっていくのも、おそかれはやかれ大きな負担になって自分自身を苦しめると考えられます。

 

 本当に必要なことは、自尊心を高めること。

 

 本書には、低い自尊心と高い基準は補い合う関係にあると書かれています。反対に低い自尊心を高めるためには高い基準を落としていくことが重要ともあります。

 

 もしも、高い目標を掲げていて、それが愛されるためであるなら、目標の基準を落としてみる。または、あきらかに無理をしている人が身近にいるなら、高い目標がなくても受け入れてもらっているとわかる環境つくりを試みてみるのもよいと考えます。

 

 基準を落としてみることで、過剰の努力は愛されることには必要ないのだとわかる。ありのままで受け入れてもらっていると感じることで、よりよい関係と生活を築ける。

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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