本を訪ねる

読書は自分を知る旅

私は、私たちであり、私で生きるとは? 【漫画 君たちはどう生きるか】感想①

私も全体のうちのひとつ

  わたしとは何か?を考えさせられました。

本日の読書

タイトル:漫画 君たちはどう生きるか

原作:吉野 源三郎(よしの げんざぶろう)

漫画:羽賀 翔一(はが しょういち)

タイトルの意味を考えてしまう

 タイトルの、君たちはどう生きるか

 君たちとは、作者から見て読者たちを指しているのだろうと思っていた。

 

 しかし、冒頭を読み進めると、『君たち』とは『大きな何かのなかにいる君』のことを指しているような気がした。

 

 大きな何かとは、世界であったり、国であったり、会社や学校であったり、家族であったり、ひとりではなり得ないもの。

 

 人は、どうあっても1人では、生きていない。

 誰かの手を借りて生きているし、誰かに手を差し伸べている。

 

 わたしでは、生きていない。

 わたしたちの中でわたしは生きている。

 

 社会(君たち)のなかで君はどう生きるか?

 グループ(君たち)のなかで君はどう生きるか?

 そう問われているような気がした。

わたしたちのなかでわたしであるということ

 大きな何かの1つとして、どう生きるか?

 

 会社の一員として、クラスの一員として、わたしになにができるだろうか?

 同じチームに貢献し、感謝されたらどうだろう?

 それが嫌な人はあまりいないのではないだろうか?

 わたしたちとしてわたしを生きることができれば、人は案外幸せを感じやすいのかもしれない。

 

 しかし実際は、そう簡単にいかないことがほとんどだと思う。

 やりたくないなと感じることをやらなくてはいけなくなったとき。

 苦手な相手と共同作業をしなくてはいけないとき。

 自分の自由時間を消費しなくてはいけないとき。

 これも会社のためや、クラスのため…

 わたしたちのためだと幸せを感じながら行動することができるだろうか?

 

 わたしたちは、わたしたちの中にいながら、わたしで生きている。

 わたしの在り方や感情が、わたしたちの意志と外れたとき。

 そこに、不満や葛藤、疎外感などが生まれるように思う。

 

 では、わたしがわたしとして生きることは不幸なことなのか?

 きっとそんなことはないはず…そう思いたい。

 

 これから、本書を読みすすめて『どう生きるか?』のヒントを見つけていきたいと思う。

 

 大きな存在の一部でどう生きる?

 

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。