働きやすさとは、主体性
女性にとって、働きやすさとは?
こんにちは、ライクです。
今回の読書感想は、こちらです。↓
働きやすさを本気で考えたら、会社の売上が5倍になりました。 女性9割・子育てスタッフ6割で実現する働き方改革 [ 雅樂川陽子 ] 価格:1,650円 |
働きやすさを本気で考えたら、会社の売り上げが5倍になりました。
女性9割・子育てスタッフ6割で実現する働き方改革
【著】雅樂川 洋子(うたがわ ようこ)
本書著者紹介より…
本書の著者、雅樂川洋子さんは、病院や訪問介護での勤務を経て、29歳のとき、人脈も資金もない状況で有限会社COCO-LOを創業します。
友人と訪問介護ステーションを立ち上げますが、訪問の依頼はあっても働く人がいないとう、超人材不足に直面します。
そんな中、仕事と育児、介護を両立する仕組みを独自に作り、求人が少しづつ増えていきます。
そのしくみが認められ、多くの表彰を受けます。
背伸びをしない自分らしい経営で、暮らしながら働くことを大切にした日々を送っています。
女性が自分らしく働く職場作りに取り組む。
本書は、雅樂川さんが有限会社COCO-LOを立ち上げてからの、働きやすい環境つくりへの取り組みとして、どういうことを行ってきたかが記されています。
有限会社COCO-LOのスタッフは多くが女性です。
雅樂川さんが、求めた働きやすさとは、女性にとっての働きやすい環境でした。
chapter1 創業5年で気が付いた女性が力を発揮できる職場の条件
女性が力を発揮できる職場の条件の一つとして、働く人に選択権をゆだねることが大事だと雅樂川さんは本書に記されています。
男性は出世などの目標に魅力を感じるのに対して、多くの女性にとって出世は、それほど魅力的ではない。
それよりも女性は、自分や家族が幸せになる働き方をしたいと考える。
人の幸せのとらえ方はそれぞれ。
そのため、働く人が選択権を持てる職場にしておくことが重要だと雅樂川さんは、おっしゃっています。
chapter2 みんなの働きやすさを追求したら、働き方を選べる会社になりました。
有限会社COCOーLOには、参観休暇や、看護休暇、パパ産休、介護楽しんで休暇など、女性スタッフの声から生まれた有給休暇がたくさんあるとのこと。
なかでも個人的には、パパ産休はとても良い休暇だと感じました。
雅樂川さんは、子育て中の女性スタッフの多くが口にするのは、夫の家事・育児参加に関する不満だそうです。
「夫が協力してくれないから、自分ばかりが大変な思いをしている」
「不満が募って子どもを必要以上に怒ってしまい、自己反省する自分が嫌にる」
など。
雅樂川さんは、自己の経験から子どもの生まれたばかりの家庭では、慣れない環境からつい、自分のことしか見えなくなってしまうと言います。
「パパ産休を取って、出産のときから奥様や子どもと向き合う時間をつくり、互いに思いやりをもって生活をしましょう」
会社としてできることとして、応援の気持ちを込めて、パパ産休を実施しているそうです。
そのほかのchapter
chapter3 限られた時間で全力を出す!時短・効率化のしくみ
chapter4 スタッフ一人ひとりと向き合い、才能を見つける
chapter5 評価せずに評価するCOCO-LO流・人事評価制度
chapter6 個人の学びを組織の力につなげるしくみ
chapter7 会社の“ヒヤリハット”にどう対応する?
どの項目も、雅樂川さんのスタッフに主体性を持って輝きながら仕事をしてほしいという気持ちが、とても伝わってきました。
スタッフと真摯に向き合う。
本書を読むなかで、雅樂川さんのスタッフと向き合う真摯な姿勢は見習いたいと思いました。
スタッフと向き合うために定期的に行う社長面談で、批判のような意見とも向き合うことは、本当にすごいと感じます。
私事ですが、僕は以前ほとんどが女性スタッフ(ほとんどの方が主婦)の職場で働いていました。
皆さんの働く理由は、ほとんどが、「働いて、家計の足しにしたい」というものでした。
家庭では、子供や旦那さんのために家事や育児をする。
家庭でいそがしく過ごしながら、いっしょうけんめい仕事に励む。
その姿は、本当に頭が下がりました。
女性は、自分のことよりも家庭が第一で過ごす。
子どもや家族の幸せな姿を見れることは、幸せなことかもしれない。
さらに、社会で自分らしく主体性を持てる仕組みがあるなら、もっと幸福なことかもしれない。
社会が、女性にとって主体的で働きやすい社会であるなら、家庭がさらに幸せに包まれる。
それは、未来の社会を育てることにつながる。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
本読みで主体的な生活を!