何ごともほどほどに/放っておく力を訪ねる1
無理せず手の届く範囲でいい
人間関係となると、自分の手の届く範囲外にまで無理に手を伸ばしがちのような気がします。
本日の読書
放っておく力
枡野 俊明(ますの しゅんみょう)【著】
無理に関わらない
今回の読書は、人間関係で放っておいた方が良いことについてでした。
- 頼まれたことで、出来ないことを無理にこなそうとする。
- 過度にアドバイスをしてしまう。
- 顔色をうかがいすぎてしまう。
- 無理に理解しようとする。
- 相手の性格や行動を無理に変えようとする。
人と人だからこそ、無理をしてしまうことが多いように感じます。
しかし、無理をしたところで変わらないこともあります。無理をすればするほど、ただ苦しいだけ。
そこで、放っておくことが重要なようです。
無理で消耗しないように放っておく
自分の限界を通り越してしまわないために何ができるかというと、放っておくことだと本書を読んで感じました。
人間関係で、過度に無理をする、深入りをするときってどんなときかと考えたとき、おそらく「相手を思うように動かしたい」や「自分をよりよく見せたい」といった気持ちからくるのではないかと思いました。
「相手を思うように動かしたい」は、誰かに求めることは自分にも求められることから「自分も相手の思うように動かなければならない」ということではないでしょうか。そうなると互いに意見が食い違う場合や性格の不一致が起きた場合に、どちらも「相手を思うように動かしたい」という考えから、どこまで行ってもわかりあえないことにつながってしまいます。ずっと食い違いの状態でいると、どちらも苦しい状況となるはずです。
「自分をより良く見せたい」も、必然的に能力以上に無理をするので、自ら辛い状況を招いてしまいます。「自分をより良く見せたい」は、そもそも自分というものに否定的な感情をもっていると考えられます。自分を否定している時点で苦しさを持たざるをえません。
「相手を思うように動かしたい」や「自分をより良く見せたい」といった考えを手放すことで、人間関係で起きる苦しさや辛さも手放せるのではないかと本書を読んでいて
感じました。
手放して放っておくことは、結構勇気のいる行動だと思いますが、思っているほど悪い方向へは進まないのではないかと思います。
その手に持っていることで安心できるように思うけど
力いっぱい握りしめて、無理に抱え込んでいては
体力的にも精神的にも苦しいし
新しいものもつかめない
抱えきれないものは放っておく
それが上手くいく秘訣
本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。
以下は本書の著者である枡野俊明さんの別著の読書記録です。