たくさんの見えない理由/なぜあなたは自分の「偏見」に気づけないのかを訪ねる8
「なぜなら、〇〇だから」
ミスをした。
なぜなら、業務の手順を間違えたから。
なぜなら、報連相を怠ったから。
なぜなら、チームワークが足りていなかったから。
なぜなら、朝から体調が悪いから。
なぜなら、今日の朝の占いで最下位だったから。
なぜなら、家族とケンカの真っ最中だから。
なぜなら、失恋中だから。
なぜなら、今日は気分の落ち込むような曇りだから。
あの人は素晴らしい人だと思う。
なぜなら、誰に対しても優しいから。
なぜなら、仕事をしっかりこなすから。
なぜなら、自己管理が行き届いているから。
なぜなら、高学歴だから。
なぜなら、毎回飲み会に参加してくれるから。
なぜなら、同じ地元出身だから。
なぜなら、第一印象が良かったから。
なぜなら、容姿端麗だから。
なぜなら、昔好きだったまたは、憧れていた人にそっくりだから。
なぜなら、私に意見をしないから。
色んなことには、色んな理由が存在する。
人は、どんな理由に納得し、どんな理由に理不尽だと感じるだろう。
そしてその理由は、誰かだけでなく誰でもない自分も下しているときがあるはず。
理由を振り返ろう。
本当に大切なものを見落としたままにしないために。
本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。
今回も前回に引き続き、「偏見」をテーマにした本です。
なぜあなたは自分の「偏見」に気づけないのか
ハワード・J・ロス【著】
御舩 由美子(みふね ゆみこ)【訳】