本を訪ねる

読書は自分を知る旅

弱さを見せることで、相手の弱さも尊重することにつながる/LISTENを訪ねる18

弱さを聴いてもらうことで、誰かの弱さも受け入れられる

 誰かの弱さを受け入れ尊重するのに、自身の弱さを明かした経験が役に立つと今回の読書にはありました。

 

 聴いてもらったことで、聴くことの必要性がわかるように、弱さを打ち明けて受け入れられた経験が、他の誰かの弱さを受け入れ、尊重することにつながる。

 

 弱さを打ち明けるということは、自分の心のもろい部分を表にだすことになります。それには、勇気を振り絞る必要があるはずです。

 

 自分が勇気を振り絞り、弱さを見せた経験がある場合。相手が弱さを見せた時の心情が、自分ごとのように共感できる。

 

 そして、相手の『弱さを見せられる強さ』に気付き、尊重できるはずです。

 

 弱さは見せてはいけない。そう考えていれば、誰かが弱音を吐いたとき、それを軽蔑したり、甘えだと決めつけるかもしれません。

 

 打ち明けることは、外の世界とつながりを持ちたいということなのだと今回の読書では、感じました。

 

 打ち明けて、それが外の世界に受け入れられたとき、他の誰かのつながりたい気持ちも尊重できる。

 

 つながりが、さらなるつながりを生み、お互いの視野を広げる。

 

 聴くこと、聴いてもらえることが大切なのは、視野を広げるのにとても重要だからだと感じました。

 

 誰かの内に閉じこもる価値観に耳を傾けるとき、自分の世界も広がる。

 

 広い世界は、聴いてもらうこと、聴くことのなかに存在する。

 

 本を巡る旅におつきあいいただき、ありがとうございました。

 

 今回も前回にひきつづき、聴くをテーマにした本です。

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LISTEN

ケイト・マーフィ【著】

篠田 真貴子(しのだ まきこ)【監訳】

松丸 さとみ(まつまる さとみ)【訳】

LISTEN--知性豊かで創造力がある人になれる [ ケイト・マーフィ ]

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