本を訪ねる

読書は自分を知る旅

暇でもあり、忙しくもある。/LISTENを訪ねる14

暇なときになにをする?

 スキマ時間や、何もすることのない時、何をしているかを振り返ってみると、大抵スマホを見ているような気がします。

 

 スマホで何を見ているかというと、ユーチューブで新しい動画が配信されていないかとか、ツイッターで、普段プレイしているゲームの最新情報がアップされていないかとか、あなたにおすすめの記事を見てみたり。

 

 そこまで「見たい!知りたい!」と思って探っているわけではなくて、「暇だし、なんとなく」という感覚です。本当に知りたい場合は、スキマ時間ではなく、ちゃんと時間を取って見ます。

 

 暇だけど、あれこれぼんやりと調べてまわる。

 

 「暇だけど、なんとなくを忙しくやっている」

 

 暇を忙しく過ごしたあとは、「なんか他のことができたんじゃないか?」と思ってしまうことが多いような気がします。

 

 例えば、ブログの記事を1つ書けるほどの時間を、特に見たい動画でもなく、なんとなくで動画を見てしまったときとか。

 

 今回の読書では、「携帯電話を見る時間で何かを生み出す時間を失う」といった内容がありました。

 

 見る時間のバランスにもよると思いますが、確かに動画配信サイトなどは、1つの動画を見て「はい、終わり」とできない場合が、個人的に多いです。

 

 1つの動画が終わると、終わった瞬間に次の関連動画が、アップされ、数秒後には、自動的にながれる。この流れにのって、ついつい動画を見続けてしまう。気が付いたら相当な時間を使ってしまっていた。

 

 「その時間に、もっと他に何かできたはず」

 

 「その時間に、やりたかったことができたのに…」

 

 暇を忙しく潰したわりには、達成感も充実感も得られない。

 

 生み出す時間を失うというのは、1分1秒と時間の経過を失うということだけではないようです。

 

 「暇」とは、言い換えれば「時間に余裕がある」ということなんだと思います。

 

 「余裕」は、「前からやりたかったあれをやりたいな」とか、「今度、何をしようかな」など、発想を生み出すきっかけになる。

 

 時間の流れと、きっかけをつくるタイミングを、「なんとなく」に使うか「やりたいこと」に使うか。

 

 「暇潰し」や「スキマ時間」をどのように使うかって結構大事なんだなと今回の読書では感じました。

 

 現代は、目まぐるしくとてもにぎやか。

 

 好奇心を刺激するものがあふれるなかで

 

 本当に好奇心を持てるものに時間を使えているだろうか?

 

 本を巡る旅におつきあいいただき、ありがとうございました。

 

今回の読書も、聴くをテーマにした本です。

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LISTEN

ケイト・マーフィ【著】

篠田 真貴子(しのだ まきこ)【監訳】

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