本を訪ねる

読書は自分を知る旅

イメージすること演じること/メンタル・タフネスを訪ねる2

 イメージは現実につながる

 本を訪ねるへようこそ

 こんにちは、ライクです。

 本日も『タフネス』をテーマにした本を巡っていきます。

 

 もしも人生を1つの物語として、その物語の登場人物を演じるとしたら、どんな性格で、どんな立ち振る舞いをする人物を演じたいですか?

本日の訪ねる本

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メンタル・タフネス

ジム・レーヤー【著】

青島 淑子(あおしま よしこ)【訳】

歩くヒントになるコトノハ

 被験者の指の動きをイメージしたときの神経回路の活動は、実際に指を動かしたときのものと似ていたことがわかった。

イメージから行動を変える

 本書によると、イメージだけでも脳は行動したときと同じような反応をするようです。

 

 ホラー映画を観て、実際には恐怖がこの身に迫ってはいないけど、恐怖を感じ、寒気すらするなんてことを経験した人は多いはずです。

 

 イメージすることで、脳には新しい配線ができたり、よく使う配線を強化することもできる。

 

 後ろ向きな考えばかりしていると、後ろ向きな考えをする脳の配線が強化されて、より後ろ向きな考えをする。そしてその考えが感情や行動に影響を及ぼす。

 

 こうありたいとイメージすることで、新しい配線が生まれ、頻繁にイメージしていると、やがてそのイメージは強化され、行動や考えに現れてくる。

 

 イメージだけでなく、表情やしぐさでも、脳には効果があるようです。

 

 人は、笑顔を浮かべていると、悲しいという感情にはなりにくい。

 

 イメージをしたら演じてみる。

 

 人は誰しも色んな役割りをもっていると思います。

 

 家族のなかでの役割り。

 

 職場での役割り。

 

 友人、趣味の場など。

 

 おそらく、どんな立場にいるかで、使う言葉やしぐさなどが違ってくるはずです。

 

 場面によって『自分』を演じ分けているとも言えるのではないでしょうか。

 

 演じていると言っても、日常では、無意識に演じているだけの場合が多いように思います。

 

 そこで、意識的に『なりたい自分』を演じてみる。そうすることで、感情に振り回されずに、行動することができるかもしれません。

 

 今回の読書では、〝儀式〟というものも出てきました。

 

 儀式とは気持ちを切り替えるためにやる『なにか』。

 

 例えば、『よっしゃ!やるぞ!』とひとこと発してから取り組む。目を閉じて気持ちを落ち着けてから取り組む。その場で軽くトントンと跳ねてみるなどです。人それぞれでやっていることは違えど〝儀式〟はあると著者は言います。

 

 気持ちを切り替える〝儀式〟を行うことが、気持ちを落ち着かせて感情のコントロールをするのに役立つ。

 

 〝儀式〟に似たもので、〝迷信〟というものがあるようで、喫煙や飲酒、数字などが〝迷信〟に当てはまります。

 

 一見、リラックスできたり、頭がさえるように思えても、『それがなければならない』という状況に陥りやすいものは、コントロールが効かないので、逆に不安をあおったりする原因になるようです。数字は不吉な数字を見かけてしまったなどは、どうすることもできないので『儀式』には不向きです。

 

 〝イメージ〟をする。

 

 〝イメージ〟したことを〝演じる〟。

 

 〝演じる〟きっかけに気持ちを切り替える〝儀式〟を行う。

 

 家族に対して、どんな自分でいたいですか?

 

 職場では、どんな自分でありたいですか?

 

 人生という物語で演じたい人物は、どんな人ですか?

 

 本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。

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