肉体も精神も根っこにある感情に注目する。/メンタルタフネスを訪ねる1
タフさは感情に影響される
本を訪ねるへようこそ!
こんにちは、ライクです。
今回は、「タフネス」をテーマにした本を訪ねます。
疲れ知らずな人って憧れますよね。心身ともにタフなら日々を楽しく過ごせるような気がします。丈夫な体、丈夫な精神をつちかうにはどんなことが必要でしょうか。
本日の訪ねる本
メンタル・タフネス
ジム・レーヤー【著】
青島 淑子(あおしま よしこ)【訳】
歩くヒントになるコトノハ
感情は頭のなかで起こる現象だと思っている人が多いが、それは誤解だ。感情がわき起こったり、感情を表現することは、ほんとうは身体全体に関係している。感情は精神と肉体の両方から成っているのだ。
感情は肉体と精神につながっている
感情がすべての根本だと本書には書かれています。
嬉しいとき、怒っているとき、哀しいとき、楽しいときはどんな行動をとるだろうと考えたとき、おそらくそれぞれで全く違う行動をとるはずです。
嬉しさや楽しさを感じているときは、頭がさえわたり、動作も軽やかに感じます。
嬉しさや楽しさを感じていれば、なんでもできるような気がする。ちょっとしたアクシデントに対しても、「なんとかなる」とポジティブに取り組むことができる。
怒っているとき、哀しいときは、何も手につかなくなったり、他のことを考えられなくなる。
怒っているときに、頭に血がのぼっていると感じたり、胃が痛くなったり、哀しみを感じるときは、脱力感を感じたりすることもあるのではないでしょうか。
怒りや哀しみを内に秘めているとき、冷静に物事をとらえることは難しくなる。負の感情にとらわれていると、チャンスが巡ってきても、それに気が付かなかったり、自暴自棄から受け取らないことも考えられます。
どんな感情を持っているかで、体調や精神に影響をおよぼす。
本書では、『起こったできごと』が結果を左右するのではなく、『起こったできごとにどんな感情』を持つかが結果を左右するとあります。
同じアクシデントに見舞われても、人によって事態が好転する場合もあれば、悪化することもあるのではないでしょうか。
どのような感情を持つかが肝心なようです。
感情のなかでも、『無力感』は恐ろしいものだと著者は本書で語っています。
『無力感』をもってしまうと、感情のコントロールができなくなる。コントロールできないことは、避けることも逃げることもできなくなってしまう。
『無力感』をもってしまう事態には…
- 気持ちの上で投げ出したり、あきらめない。
- とにかく「何か」行動を起こす。
- 問題の原因を自分の内にある、変えることのできる要素に求める。
- 危機的状況とそこから抜け出そうとする努力に重要な意味を見い出す。
以上の4点が決め手になるようです。
4つのことから以下のことにつながるのではないでしょうか。
- 投げ出さない。あきらめないことで何ができるか考える。
- 行動を起こすことで状況を観察する。打開のヒントを得る。
- 他人や自分の変えることのできない性質ではなく、変えることのできる部分に希望を持つことで絶望的にならずに進むことができる。
- 起きている事態に、乗り越えることで得るもの、努力でつかむものを見い出し、原動力にする。
感情を自分のコントロール下に置くことが重要なんだと思います。
起きたことではなく、起きたことに対する感情が、肉体と精神に影響する。
人は時に、イラ立ち、哀しみ、無力感に包まれる。
負の感情に左右されないためには、他人や変わらない部分に原因を置くのではなく、自身の可能性ある部分に原因を探る。
可能性は感情を前向きにする。
前を向いた感情は、充足感の満ちた身体と精神のみなもとになる。
感情をどのように持つのかの重要性を今回の読書では学びました。
感情を選ぶことができるなら、どんな感情を選ぶだろうか。
本書より『タフに生きるとは、』
1、常に活力と積極性に満ちた心の状態を維持すること。
2、自分が大切にしている価値観や信念に裏打ちされた答えを出すために必要な情動反応を維持できること。
これが勇気の本質であり、すぐれた戦士であることの本質である。
本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。
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