本を訪ねる

読書は自分を知る旅

正直な想い/いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。を訪ねる5

 自分にも、相手にも素直になる

 こんにちは、ライクです。

 今回も、「創造」をテーマにした本を訪ねます。

 

 沢山の要因が重なったとき、心に湧く感情を真に捉えることは、案外難しいものなのかもしれません。

本日の訪ねる本

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いくつになっても、

「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。

ジュリア・キャメロン/エマ・ライブリー【著】

菅 靖彦(すが やすひこ)【訳】

歩くヒントになるコトノハ

 真実はしばしばあなたを驚かせるかもしれない。私たちはある感じ方をしていると思い、〝公式には〟そうするが、非公式には、まったく違うものを感じるかもしれない。

感情を深く探ってみる

 「やってみたいこと」に取り組んでいるのに、なぜか気が進まない。反対に「やりたくないこと」なのになぜかやめられない。そんなことはないだろうか。

 

 宿題を終わらせたいのに、いつの間にか掃除を始め、やってはいけないと思いつつ、古い雑誌を手に取り、かれこれ数十分は目を通している。

 

 後々になって「宿題をやりたいのに、できなかった!」と後悔してしまう。

 

 このときに〝心から〟宿題をやりたかったのだろうかと、感情を深く見つめてみる。

 

 そうすると、見えてくる感情はなんだろうか?

 

 おそらく、「宿題はやりたくないけど、やらなければいけないよな」だろうか。さらに深く探ると、「宿題なんて面倒くさい」や「本当はこんなことより遊びにいきたい」という気持ちが感情の根底に見えてくる。

 

 やるつもりのなかった掃除に急に手を出したのは、〝宿題をやる〟という状況を打破したいというのが、「隠されたやりたいこと」だったからだ。

 

 古い雑誌を読み始めたのも「遊びたい」という真の気持ちに近いからである。

 

 「やりたいこと」と「やりたくないこと」には、様々な要因が絡みつき、表面に出ている感情と根っこにある感情が違うことは間々ある。

 

 本当はやりたいことがあるのに、それをすることで、まわりに負担をかけてしまう。まわりには負担をかけたくないから、それはやりたくない。

 

 やりたくないけど、それをすることで、やりたいことができない理由ができる。やりたいことから目を背けることができる。やりたいことをやって失敗し、絶望感に苦しめられなくて済むから、これは目を背けるためにやりたい。

 

 大丈夫ではないけど、不安にさせたくないから「大丈夫」と言った。

 

 「誰かの支えになりたい」と言ったけど、本当は「見捨てないでほしい」気持ちが心の奥底にある。

 

 感情というものは、自分が思っているほど、単純明快ではない。

 

 絡まった、自分の気持ちを丁寧にほどいていくことで、自分の本心が見えてくる。

 

 自分の本当の想いに正直に向き合うことで、本心は確信につながり、「やりたかったこと」を行動に移すための糸口になる。

 

 気持ちに正直であろうとすることの大切さを今回の読書で気づきました。

 

 本を巡る旅にお付き合いいただき、ありがとうございました。

いくつになっても、「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。 [ ジュリア・キャメロン ]

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