勇気は自分の中にある
始まりは、ありのままの自分から
行動を起こすとき、自分の心から始めますか?誰かの評価から始めますか?
今回の読書感想は、こちら。↓
ニーチェ 勇気の言葉 (ビジュアル「生きるヒント」シリーズ) [ 白取春彦 ] 価格:1,540円 |
ニーチェ 勇気の言葉
白鳥 晴彦(しらとり はるひこ)【編訳】
本書著者紹介より…
フリードリヒ・ニーチェは、ドイツの哲学者です。
1844年にプロイセン王国領ザクセンの小さな村レッケンに牧師の子として生まれました。
24歳でスイス・バーゼル大学の古典文献学の教授となります。
1872年に処女作『悲劇の誕生』を発表。
1879年に大学辞職後は、主に冬はイタリア、夏はスイスの保養地に長期滞在しながら執筆をつづけます。
10年ものあいだ、旅から旅への生活を送ります。
編訳者の白鳥晴彦さんは、ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学びます。
既成概念にとらわれない、哲学と宗教に関する解説書の明快さには定評があります。
主な著書に『超訳ニーチェの言葉』『頭がよくなる思考術』『仏教「超」入門』などがあります。
本書について…
本書は、白鳥晴彦さん編訳の『超訳ニーチェの言葉』『超訳ニーチェの言葉Ⅱ』から、ニーチェの名言を抜粋し、編集したものです。
本書を読んで得た学び
本書は、ニーチェの格言がいくつも掲載されています。
自己肯定感の持ち方と、仕事や自分の夢への向き合いかたなどのヒントになる格言でした。
どれもタイトルにある通り、勇気をもらえる言葉でした。
自己肯定感が様々なことに勇気をもたらすと感じた。
本書を読んでいて仕事や夢、その他のことにも、勇気をもって取り組むために必要なものは、自己肯定感を持つことだと感じました。
自己肯定感はどこからやってくる?
格言に、最初に自分を尊敬することから始めようとあります。
それもまだ何もしていない自分、まだ実績のない自分を人間として尊敬しようと書かれています。
最初に自分を認めることから自己肯定感は生まれる。
自己肯定感は、他でもない自分の中にあるんだと思いました。
周囲の評価は必ずしも正しいのか?
人間というのは、間違った評価をされることがふつうのこと。
他人がどう思っているかなんてことに関心をむけてはいけないとニーチェは言います。
行動を起こそうとするとき、誰かの評価が必ずしも正しいと限らない。
しっかり考え、自分を肯定して歩みを進める勇気も、時には必要だと思いました。
自己肯定感を持つ時に妨げになるもの
ニーチェは、疲れていると自分をダメだと思ったり、人に対して憎しみを覚えたりする原因になると説いています。
自分の行動を振り返った時や誰かが悪く見えた時に、自分が疲れていないか一旦立ち止まって考えるようにしたいと思いました。
自ら行動を起こした時に苦痛を感じたら…
自ら行動を起こした時に、苦痛だと感じることがあれば、それは心の筋肉を鍛える苦痛だとニーチェは言います。
言ってしまえば、『心の筋肉痛』とでもいうべきでしょうか。
『心の筋肉』を鍛えることで自分を愛することが出来るとニーチェは説いています。
もしも何かに取り組んで大変な思いをしているときは、『成長している自分』に目を向けられるようになりたいです。
批判されたらどうすべきか?
批判はどんどん聞いたほうが良いとニーチェは言います。
批判という風は頬には冷たいが、乾燥させ悪い菌の繁殖を防いでくれると言っています。
もしも慢心して自分が堕落していくときに、批判を受け止め向き合うことで、冷静さを取り戻し、自己肯定感を新鮮に保つことが出来ると言っているように感じました。
自己肯定感は自身と周囲の喜びのために使うと幸せに満たされる。
ニーチェはちょっとしたことにも喜ぼうと言います。
喜ぶことは、体の免疫力が上がる。
喜ぶことで、くだらないことを忘れることが出来る。
喜ぶことで、他人への憎悪、憎しみも薄くなっていく。
さらに周囲も嬉しくなるほどに喜べば、周囲の喜びは自分に返ってきて、さらなる喜びをもたらしてくれる。
自分に自信をもって周囲の喜びのために行動する。
それがさらに自己肯定感を高め、もっと自分と周囲を喜びに満たすことが出来る。
それが自己肯定感を更に発展させる方法だと感じました。
ちょっとした喜びを探せるようになりたいものですね!
いきいきと生きれば…
自分がいきいきと生きれば、人生はいきいきと輝く意味に満ちる。
ニーチェの格言から感じる自己肯定感の必要性とニーチェの体調
ニーチェの格言からは、自分の大切さと周囲の人への感謝が感じられました。
本書にニーチェは体調不良に悩まされていたとあります。
不調を和らげるための場所をさがし、旅から旅の10年
そのなかで、体調もままならないなかで、自分を信じることで不調をのりきっていたのかなと思いました。
不調をのりきるたびに、自分自身に感謝と尊敬をもっていたのかもしれません。
辛さをのりこえるたびに、心が鍛えられたと自信をつけていたのかもしれません。
不調の時には、きっと周囲に助けてくれる人がいて、その人たちを少しでも喜ばせようと周囲の人がしてくれたことで、どんなささいなことでも相手が嬉しくなるくらい感謝し、喜んだんだと思います。
ニーチェの格言には、自分を信じる強さと、周囲を喜ばせるために行動を起こせる勇気を持てる言葉がたくさんあると感じました。
まとめ
ニーチェの格言には、勇気をもてる言葉がたくさんある。
勇気は特別強い人だけが持てるわけではない。
誰でもありのままの自分を信じることから持てるもの。
その勇気をもって周囲を喜ばせよう。
そうすると、自身と周囲にさらなる喜びが生まれる。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本読みで、誰かを喜ばせる勇気を持とう!