幸運と巡り合うには?
幸運と巡り合うには、探すだけでは足りない。
こんにちは、ライクです。
今回の読書感想はこちらです。↓
Good Luck
【著】アレックス・ロビラ
フェルナンド・トリアス・デ・ベス
【訳】田内 志文
本書著者紹介より…
アレックス・ロビラさんは、1996年にコンサルティング会社を設立。
心理学や民俗学にも造詣が深く、企業活動や消費行動をダイナミックな人間学の中に位置付けるマーケティング手法は高い評価を得ています。
フェルナンド・トリアス・デ・ベスさんは、経営学者で1996年に会社を設立。
ネスレ、メルセデス・ベンツ、ソニーなどの仕事を受けています。
2003年に「マーケティングの神様」フィリップ・コトラーとの共著を発表し、世界中の注目を集めました。(邦題『コトラーのマーケティング思考法』)
田内志文さん、編訳に『トレジャー・プラネット』、訳書に『BLUE』、絵本原作に『サーフベアと星の洞窟』があります。
本書の始まりは、幼なじみとの再会。
64歳になるマックスは、54年ぶりに幼なじみのジムと出会います。
ジムは仕事に財産、すべてを失い変わり果てていました。
マックスはそんなジムに、祖父から聞かされた「魅惑の森」の物語をかたります。
魅惑の森の話
宮廷魔術師マーリンよって平和が保たれている、とある国でのこと。
平和であるがゆえに、自慢の剣を振るう機会も、馬を走らせる機会もない騎士たちはただ悶々と日々を過ごしているものが多くいました。
騎士たちは平和が乱れて欲しいわけでありません。
ただ、腕試しの機会が欲しいのです。
腕試しの機会を、マーリンに頼みに来るものが後を絶ちませんでした。
そんなある日、マーリンは騎士たちに腕試しの機会を用意します。
腕試しの内容は、「魅惑の森」から愛、仕事、富、すべての面で、限りなく幸福をもたらしてくれる魔法のクローバーを探してくるというもの。
「魅惑の森」は王国中の街を街を合わせたよりも広い。
そんな広大な森からクローバー1つを探すことなど、不可能だと多くの騎士は諦めて帰っていきます。
しかし二人の騎士が、魔法のクローバー探しに名乗りをあげます。
黒いマントの騎士、サー・ノットと、白いマントの騎士、サー・シドです。
二人は「魅惑の森」に入り、各々のやり方で魔法のクローバーを探します。
幸運は、誰にでも訪れるがその前に必要なことがある。
本書の大半は「魅惑の森」での魔法のクローバー探索が主となっています。
物語がファンタジー要素に溢れ、楽しく読むことが出来ました。
「魅惑の森」の物語は、教訓になる寓話的な要素がとても分かりやすく書かれています。
いくつかの教訓がありますが、著者が総じて伝えたいことは1つです。
「幸運は誰にでも訪れるチャンスが存在するが、つかみ取れる者は、下ごしらえを怠らなかった者である」ということです。
日頃から、いつ幸運をつかみ取るチャンスがやってきても良いように、行動したいと思いました。
幸運はそこにあるが、それが見えるのは準備をしてきた者。
幸運そのものを探すのではなく、「なにを準備するべきか」を考えよう。
幸運を運ぶのは“運”ではなく自分自身!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本読みで幸運との出会いに備えよう!